2020年10月01日

台湾麻雀はなんでこんなルールになったのだろう

・台湾麻将(十六張麻将) (HTML5 麻雀『しらぎく麻雀』)
→ ちょっとプレイしてみた。基本的な役は中国麻雀(麻将)に似ているが役の数が少なく,役無しであがれることもあって,ページ内の解説である通り基本点の大小で全くゲーム性が変わってきそう。このページの通り5点もあると,「役無しでいいからどんどん上がれ」になってしまって,正直単調であった。では3点や1点にすれば解決するかというと,実際に打ってみないとわからないが,役の数が少なすぎて今度は点数の移動自体が小さく終わりそう。どうにもルールと役の食い合わせが悪い。
→ また,これは慣れの問題が大きい気はするが,手牌が16枚もあるのはやっぱりやりづらい。混一色や清一色の難易度は高いし,対々和や平和(平胡)も面倒である。一気通貫や一色三歩高なら作りやすいかと思えばそれらは役に無いという。七対子が無いのは仕方がないとしても,三色も無ければイーペーコーも無く,タンヤオもチャンタも無い。これが尚更「役無しでいいや」に手を誘導してしまっていると思う。13枚ってバランス良い数だったのだなと再認識するには良い機会かもしれない。
→ 全般を通して日本式麻雀や中国麻雀と比べたときにゲーム性に劣るように思われ,メジャーになっていない理由もわかる。しかし改良の余地はあって,日本・中国から持ってきて役を増やすなり,役が2・3点無いと上がれないルールに変えたりすれば多少はゲーム性ができるかも。


・「あつまれ どうぶつの森」の博物館はどうすごい? 一級建築士に聞いてみた(まいしろ|note)
→ あつ森はやっていないが,これは非常に面白い記事だった。東博はもちろんのこと科博も何度か行っているので見覚えのある部屋が多く,再現度の高さは伝わってくる。特にやはり化石の博物館は科博のあの部屋を完全に模していて,実物を見たことがあるなら感動するだろう。また追記の指摘の通り,エントランスの床の模様はおそらく東博の表慶館の床タイルで,これも素晴らしい。
・「あつまれ どうぶつの森」の美術館のモデルはどこ? 一級建築士に聞いてみた(まいしろ|note)
→ 続編の美術館編。柱がギリシア様式(ドーリア式)になっただけで途端に美術館っぽい外装になったのは面白い。大英博物館はイオニア式で,この辺に意識がありそう。彫刻の間はこれまたルーヴル美術館の再現度が高い。私も行ったことがあるのでぱっと見でわかった程度に,リスペクト元がわかりやすい。


・自分が開発したゲームをプレイヤーがバグを使いまくり27分でクリアしたら。『DOOM Eternal』タイムアタックへのリアクション映像が話題に(電ファミニコゲーマー)
→ 他のゲームでもやってみてほしい企画。TAS動画や他の縛りプレー動画でもいい。FFの縛りプレーはたまに制作者に届いて爆笑を誘っているのを見るが,開発者が意図していなかったプレイスタイルやバグによって生じる(できれば笑っている方向の)反応はけっこう気になるところ。任意コード実行やセーブデータ改竄系のものではなく,やはりスーパープレー的な方向でバグを突くのが一番盛り上がりそうだ。


・『黒死病” Black Death”』という語の由来についてまとめ(Call of History ー歴史の呼び声ー)
→ てっきり14世紀半ば当時にそれに相当する言葉があったのだと思っていたので,驚いた。一般化したのは19世紀だったとは。しかも「黒」の由来もはっきりしないという。であれば高校世界史でペストの別称として教える必要が無いのでは? という疑問は生じる。しかし実際に消してしまうと,変に人口に膾炙している用語なので,しばらくは「黒死病=ペストということも知らないのか」と若者がバカにされる期間がそこそこ続きそうなのが厄介なところだろう。オゴタイ=ハン国などよりも消えた理由の説明が(一般に)説明しにくいだろうし,難しい。


・「アベノマスク」調達も謎だらけ 公開情報わずか、発注枚数や単価さえ分からず(47NEWS)
→ 本件が特異なのは,モリカケ問題や桜を見る会問題等と比較した際に,圧倒的に国民の注目度が高い政策であったのにもかかわらず,こうして疑惑がどんどん出てきたことであった。すなわち本人たちももう把握しきれないほど腐敗の構造が広がってしまっていて統制がとれなくなってきたか,これを腐敗と思わないほど感覚が麻痺していたか,いずれにせよ政権末期の風潮である。実際にこの約4ヶ月後に辞任が表明されたので,本件はその予兆だったといえる。  

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2019年09月12日

『咲』の感想と気になった記事(18年2月下旬〜19年5月下旬頃)

・「咲-Saki-」第191局、絆を結ぶ甲斐駒ヶ岳(仮想と現実の真ん中あたり)
→ 甲斐駒ヶ岳,百名山としては「名山中の名山」として有名だけど,『咲-Saki-』の聖地になっていたとは気づかなかった。「花天月地」の背景になっているのなら登ってみたいところだが,難易度が長野県グレーディングで3Cだったのでちょっと怯んでいる。技術レベルCは前に行ってかなり怖かったので避けたいが,克服しないと登れる山が少ないというのも感じるところで……
→ ちなみに,意外にも『ヤマノススメ』ではまだ登られていない(木曽駒ヶ岳なら5・6巻で登頂)。まあ,そのうち確実に登られる山だと思うけども。


・照のギギギーを考えようの会(さくやこのはな)
→ 6年越しの的中。お見事。ちゃんと理詰めで考えるとたどり着けるように作られているのは,良い伝奇作品の証拠だと思う。照の出身地も当然ながら長野ではあるので戸隠が出てくるのは自然なのだけれど,長野県出身ということを忘れがちだし,「ギギギー」が扉が開く音という発想と結びつけるのも思い浮かばなかった。なるほど。


・「この世界は同性婚可能です。」←?????????????(水面日和)
→ これは良い調査。作者が公式HPで発言した内容を公式設定として認めるべきかどうかは当然ながら議論が分かれるべきところだと思うのだが,『咲-Saki-』界隈があまりにも無邪気に公式設定認定していたのは違和感があった。作品内の過去の描写とこれだけ矛盾が生じてしまうのであれば,安直に作者の作品外コメントを公式設定認定するのは避けるべきと思われる。
→ これが仮に,作品内設定が頻繁に矛盾をきたし,作者自身が「上書き」を明言していて,作品と作者の発言の距離が近い東方Projectのような形態をとっているのであれば,後から出てきた発言が真と考えてよい。また,東方の場合,実はそこまで致命的な上書きは無かったはずである(旧作と儚月抄を考えなければ)。翻って,このリッツの発言はかなり危ない。そういうわけで,個人的にはこの発言は作中で明言されない限り,公式設定には干渉していないという立場を取りたい。


・『咲-Saki-』19巻。団体戦決勝先鋒・前半戦。
→ 照のモノローグが多く,意外と普通に麻雀しているのが面白い。心のなかでも「他人をさん付」というかわいい一面が良い。優希が「1位と3位が小細工を」と悪態をついているが,照が優希と玄にも油断せず必死に戦っているという描写,さすがはチャンピオン。
→ 197局の扉絵の劔谷がかわいすぎた。
→ ルネ先輩なんて格好してるのwwwwww。まさかはやりんと同じプロチームとは。その不意打ちは卑怯。
→ 通称「みなも」ちゃんの正しい名前と素性が,いとこの「光」ちゃんとしれっと判明していた。『咲』作品はこういうしれっと重要情報出すの多い。
→ 国広一ちゃん,機種によっては全自動卓でも天和が出せるらしい。どこかのバードさんかな?


・『シノハユ』11巻。県大会個人戦の続き,白築慕・椋千尋・森脇曖奈・行長柚葉の決戦。
→ 椋千尋の能力は親番のみに天江衣並の絶対的な支配力を持っているが,反動で自分は1翻30符のみでしか上がれない,というところか。符の制限があるのが意外と面倒そう。実際そのせいで,作中で北でロンできず,一度上がりを見送っている(次巡であがっているが)。門前でロン上がりもすぐに40符になりがちだし,かなり完成形を見据えて手を作っていく必要がある。かえって絶対的な支配力が無いと達成できない制限かも。能力と制限のバランスは良い。また,『咲』で登場する能力としては攻撃力が非常に弱く,特に現在の本編が役満級の高火力の殴り合いになっているから対照的で,同卓の3人が気づいているように,攻撃力が弱いからかえって隙があるように見えて返り討ちに遭う(がそれは支配の手の内である)というのは,意外と『咲』全シリーズを見渡しても今まで少なかった能力かも。淡々と1500,1800,2100……と積み棒だけで攻められるの,恐怖では。
→ その椋さん,その後千里山女子に行って全国大会ですこやんと戦っているのは確かなようだが,『咲-Saki-』本編での様子がうかがいしれない。あれだけ強いのだからプロになっていそうなものだが……  
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2019年04月10日

最近読んだもの・買ったもの(『咲』関係)

・『咲日和』7巻(完結)。
→ まさか咲日和が終わってしまうとは。ネタ切れが理由だそうだが,最終巻を読んでもとてもそうは思えなかった。よくこれだけ麻雀とは無関係なネタで続いたものだということにしておこう。お疲れ様でした。


・『シノハユ』9・10巻。県大会団体戦決勝&個人戦開始。
→ 白築慕さんが化物として覚醒しつつある感じ,大変に良い。見えてはいけないものが見えている感じ,自分の能力の自覚,対策されてもそれを超えていく自らの能力への自負,そして折れない心。これは牌に愛されてますわ。天江衣や椋千尋のようなカリスマ性があるわけではなく,宮永姉妹や神代さんのような普段はポンコツというわけでもなく,普通に良い子だからかえって恐ろしい。本編にもいないタイプの怪物に育ちつつある。将来が実に楽しみだ。
→ 椋千尋さんはいまだもって能力不詳で,まあデータが少なすぎるという事情はあるにせよ,往時の咲界隈なら考察が飛び交っていそうなところ,特に見ないのは(自分は全くやっていないので無責任ながら)ちと寂しい。その椋千尋がやりたい放題やっていて,あからさまに能力を発動していても驚かない,むしろ何かを察している慕もやはりやはり怪物であり,天江衣と宮永咲の邂逅と同じものを感じる。そして個人戦で直接対決。盛り上がらないわけがない展開で11巻が待ち遠しい。


・『咲-Saki-』18巻。5決副将戦・大将戦,決勝戦の開始。
→ 末原さんが咲さんを魔物センサー扱いしてるの笑うw。咲さんはポーカーフェイスを覚えましょう。咲さんがいないなら経験で補うのが末原さんらしいところ。この奮闘っぷり,覚悟の決まったリボンといい,5決大将戦の主人公はお前だ。
→ 南4局の四風連打にかかわる読みあいは大変に『咲』らしい攻防であった。リザベーションは面白い能力だがどうしても展開の工夫が難しいが,それが何翻かを読んであえて上がらせるのは本作の能力バトルの面目躍如たるところだ。
→ 無極天の竜華さんの半跏思惟像ポーズは弥勒菩薩とのつながりから。これについてはすでに深い考察がある。以前すでに紹介しているが,再度(・清水谷竜華さんについて考える。(さくやこのはな))。もうここから5年近く経っているかと思うと,咲は時の流れが遅い。
→ それほど連載速度が遅いからこそ,やっとたどり着いた決勝の場は感慨深いものが。1巻から積み上がってきた因縁,敗退した学校から受け継いだ思い。清澄は当然として,どのチームにも思い入れがあって,全員集合したこの場,読者としてはすでに万感こみ上げてくるものがある。そしてその感慨深さを感じさせる暇も与えぬダブリーからの天和。「捨てる牌がない」とは一生に一度は言ってみたいものだ。  
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2018年03月22日

最近読んだもの・買ったもの(『咲』関係)

新刊が出る前に。


・『怜-Toki-』2巻。
→ 怜さんは未来予知の前兆が。まだ病弱ではないなので,ひょっとしてあの未来予知は病気で生死の境をさまよった結果身についたものではなく,未来予知が病気を引き起こしたということなのかも。
→ そして竜華さんは複雑なご家庭の事情が。父親が出てこない・母親はずっと外で働いていて豪邸に竜華が一人暮らし(近所に祖母が住んでいてこっちが実質的な保護者)。これ明らかに父親が死んで精神に異常をきたしたパターンですやん……
→ そして敵として二条泉が登場。高校で知り合ったものだと思っていた。ちょっと世界が狭くなってしまった気はするなぁ。


・『シノハユ』8巻。市大会が終わって県大会の開催まで。
→ シノリチャの距離感がちょっと開いて,かえって自然な家族になった感じ。デートという叔父のギャグをちょっとだけ冷静じゃなく「正気ですか」と返す距離感,良いと思います。
→ 坂根先生に賛成です。部活は適当に休憩を入れましょう。本当はこうやって部活の顧問が率先してこれを言うべきなんだよね,と現実世界のことを思い返しつつ。
→ まだ明確な能力・オカルトが存在しているのかどうかプロですら曖昧な時代に,だからこそ慕の都合よくイーソーが手に入る特性が光っていた時代に,とうとう明確な能力者として椋千尋が登場。まだ麻雀を打つシーンは描かれていない。9巻を待とう。


・『咲-Saki-』17巻。宮永姉妹一瞬の邂逅,宮永照の回想:高1編,現在に戻って5決の次鋒戦決着から副将戦の開始まで。
→ 毎回書いている気がするが,単行本になってまとめて読むと一番おもしろいのはやっぱり本編である。なんなんでしょうね。各話の切れ目とリズムが良いんですかね。
→ 「親切な人」弘世菫と,異常者宮永照の出会いの物語。まだ明確にはわからないが,明らかに過去の事件で歪んでしまった照を,懐の深い菫が表に引っ張り出した。尊いですね。そして意外と重要な役回りだったルネ先輩。彼女が「もともとそういう負けがつきもんじゃねーのか,麻雀もいろんなことも」と言い出さなければ,今の宮永照は無かった。そして菫は当然,長野県大会での宮永咲を捕捉していた。個人戦のプラマイゼロがここで生きてくるとは。
→ まあそれはそれとしてルネ先輩は良い。お嬢様学校っぽい白糸台に明らかにあってないヤンキー風の風貌に三白眼というギャップよ。当然ルネしおというカップリングで見ても,この回想だけでいなくなるのはもったいない完成度。
→ 中堅戦は夢の南北大阪のエース対決。洋榎ちゃんはいつでも楽しそうでいい。自分の打ち筋をよくわかっててそれを行使することに喜びを見出しているし,それできっちりと勝ち切るから自信に満ちあふれている。まさに打たされている人ではなく打っている人。  
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2018年03月04日

咲関連の気になったもの(16年10月下旬〜18年2月中旬頃)

ひどく更新の間隔が空いてしまったが,以前ほど咲記事をブクマすることがなくなったので,以後は分けなくていいのかなと思う。どうですかね。

とりあえず実写版については,無印の方は一通り見た。嫌悪感も別段ないけど,これなら追わなくてもいいかな,くらいの感想。本当に良いとも悪いとも感想がなく,感想に困った挙句何も書かなかったという辺りで察してもらいたい。むしろ絶賛派と嫌悪派の論争がうざったくて関心が遠のいたところはある。怖近寄らんとこの世界になってる。阿知賀編については思ってたよりも評判が良いけど,この糞忙しい中,割って入れるほどの気力が湧かないので見ていない。評判が良かったなら何よりで,楽しんだ人が多いのは喜ばしいことじゃないかな,くらいの立ち位置です。

・連載12周年を迎えた咲-Saki-に対して感じていることを率直に(増田)
→ タイムリーにもこんな記事があったので言及しておくと, 銑イ呂曚箸鵑百袷瓦貌碓娶。Г肋綵劼陵由によりノーコメント,というのが今の自分の『咲-Saki-』作品群に対する感想になる。△砲弔い討昔自分が書いた記事と全く同じことを言っていて,お前は俺か状態。私もいまだ,阿知賀が1位通過で本当に良かったのかと言われるとちょっと悩む。その後,淡さんはいろいろと理屈付けがされてフォローされているけど,亦野さんはフォローも特になく。『シノハユ』は椋千尋という明らかな能力キャラが出てきて,俺の中ではさらに盛り上がっている。ただ,あれだけ強いと本編で出てきてない理由が気になる。
→ しかし,これだけの良い感想が「各SNSで言うと色々と差し支えがありそう」という理由で匿名の日記に書かれてしまうのは,なんだか寂しい。確かに『咲-Saki-』界隈,先述の実写論争もあって怖い界隈と思われている節はなくはない。
→ それにしても連載12年か。私は阿知賀編アニメくらいからの後追い組だが,それでも6年くらい経っていて長いと思うのに,本当に初期の初期から追っている人には感慨深かろう。


・『咲―Saki―』第170局[菓子]のお菓子(さくやこのはな)
→ 咲界隈,伝奇ネタ考察勢や麻雀考察勢が多いのはわかるけど,舞台特定勢を筆頭にそれ以外の考察勢が異様に広いの,本当にわけがわからなくてすごい。よくこんなの特定したな……
→ 意外と白糸台から遠い。西武多摩川線で3駅の武蔵境で乗り換え,1駅の三鷹からさらに徒歩である。差し入れた子はよほどここのお菓子が好きなんだなとか,照や菫は全くそのことに気づいていないっぽいとか,妄想が広がる。
→ お菓子好きなので,あっちの方に行ったときにはぜひとも……と言いたいが,あっちの方に行く用事が全く無いのであった(おっさん一人で行ったらどう見ても不審者であるという点はもはや気にならない)。


・牌山を斜め前に出す行為について(凡人の私)
・牌山に切れ目を入れる行為について(凡人の私)
→ 相変わらず咲本編は細かいなという。これだけ長いこと連載されていて&考察されていて,ここまでこの点を考察した人を見かけなかったので,まだまだこういうネタはありそう。やはりそれをチェックできるほど全員の牌山が見やすいコマが少ないのが原因か。
→ 明確に切れ目を入れているキャラが鶴賀のかじゅモモだけってそれ尊すぎない? 原作の供給が乏しくて死にそうだったけど,こういう発掘から見えてくるものもある。モモが先で先輩に教えたのでは,というのも良い妄想だ。麻雀歴だと立場が逆なんだよな……
→ ちなみに,私は切れ目は必ず入れるが,斜め前に出すかどうかは状況を見てから考える。対面が遠そうだったら動かすし,余裕で届きそうならそのままにする。不器用なので,動かして山を崩してしまうリスクは減らしたいので。  
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2017年06月11日

最近読んだもの・買ったもの(『咲-Saki-』16巻他)

・『咲-Saki-』16巻。五位決定戦の始まり。決勝戦までの幕間のように見えて,細かく見ていくと面白かった。
→ 原村一家が集合。和は(身体の一部分以外)お父さん似だったんやね。どういう経緯でこの性格が全然違う二人が結婚したのか,自由すぎる母が検察になり,お硬い父が弁護士になったのか。いろいろドラマがありそうだが,本編で掘り下げられることはなさそう。
→ すばらさん,やはり「プロ相手でも2万点以上削られなかった」ということで,宮永照は例外と言えそう。要するに能力が破壊されているわけだが,これも照魔鏡の効果だったりするのかな。
→ 二次創作ではすっかりアレな扱いだった友清さんが初出演&名誉挽回。そして友清さん1年生だったことに驚き。あと新道寺の監督めっちゃかわいくない?
→ 怜さん,能力が拡大して1巡先なら複数の未来が見えるように。そして怜さん,一巡先を見ているときは瞳の片方の色が変わっててオッドアイになっている。確認したら阿知賀編ではなっておらず,アニメでも2回戦ではなっていなかったから,アニメの準決勝から生まれた設定っぽい。一応,アニメからの逆輸入設定ということになるのかな。あとこれは明確ではないけど,アニメだと見た未来視する場面でしか瞳の色が変わっていなかったけど,今回からは「未来視で見た期間」が終わるまでずっと色が変わっていた。わかりやすいのはp.156-160で,p.160の真ん中のコマまではずっとオッドアイだが,その下のコマからは同じ色に戻っている。これは能力の変化に伴う変化なのかもしれない。
→ 怜が千里山の後輩の名前を挙げている場面に出てくる「ナクシャトラ」さんは何者。ナクシャトラは『マハーバーラタ』に登場するインド神話の神(月の神の妻)のようだが。


・『咲日和』6巻。
→ 一番笑ったのはやっぱり永水の巻の,ジェネシスを連想させる謎競技をやり始めたところかな。あとスク水はるるがかわいい。
→ 阿知賀の巻Г聾大会後のことだと思うけど,初瀬さん,憧と交流が復活してよかったね。そして憧の髪型をしたしずの似合わないことw
→ 白糸台の巻,あの世界の麻雀選手の地位を考えると,他の人はともかく,照さんの私物だった普通に売れてしまうのではw


・『怜-Toki-』1巻。
→ 始まったときの驚きは以前書いた。物語としてどうなっていくのかは先が全く見えなくて,何とも言えない。『シノハユ』もそうだけど,本編につながる形で終わってほしいなぁと。あっちはそれなりのスピードで年が経っているが,こっちは約7年前スタートで意外と進行が遅いのでちょっと心配。



・『シノハユ』7巻。市大会編の続き。
→ 慕が初めての団体戦に挑み,いきなりその難しさを味わっているのが,とても『シノハユ』っぽくて良い。
→ 河杉さんが国士無双を上がった時の,森脇先輩の慕への言葉「なんでイーソー4枚占有しておかないの」は確かにw。それに対して「狙ってできるのかな……」と答えているけど,慕の能力はどちらかというと,ちょうどいいタイミングでイーソーが手に入る(&イーソーが上がり牌になるように手が組まれる)というだけで,イーソー自体は普通に河に出てくるし他家の手牌にもあるし,玄のドラとはかなり違う印象がある。
→ 最後に杏果さんが覚醒。実際,縦に伸びやすいって他の麻雀漫画でも強い能力よなぁ。しかも今までの『咲』シリーズで,いそうでいなかった。勝った後の杏果の「うちの先鋒の方がずっと強いですし」は地味に杏果と閑無の関係を表しててよい。  
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2017年05月21日

咲関連の気になったもの(16年7月上旬〜16年10月下旬頃)

長らく書きそびれていたので半年以上前の記事群です。実写化については次記事(いつだろ?)にて。


・【咲-Saki-】 咲「中国麻将?」( おかしくねーしSSまとめ )
→ これは見事。中国麻雀と日本の麻雀の違いの説明が自然だし,各キャラの能力と中国麻雀の当てはめが上手い。タコスが北場にひっどい配牌になるが,ゆえに中国麻雀では充実している十三不塔系の役で上がれるというのに始まって,咲さんが槓材を集めておいて槓しないというのも中国麻雀特有の手に結びついている。咲がルールを覚えたら「中国麻将はツモ和了りが強いから、嶺上を武器とする咲が腕を磨いたら化ける」というのもまこのおっしゃる通りだろう。
→ 他校では,フリテンが無いのでモモは消えてもあまり意味がないのもその通りだし,漫が爆発して大于五(全ての牌が5以上)や全大(全ての牌が7以上)を乱発するのは爽快だろうからすごく見たい。十三不塔系が充実しているせいで字牌が1枚だけでも活躍の機会が多く,この点はっちゃんが厳しいというのは自分では気づかなかった視点。怜の能力は中国麻雀でも強いというか,多くのゲームにおいて強いので万能。玄は制限なく自由に打てて楽しいだろうなぁw(中国麻雀のドラは手牌の14枚に含まれず別カウント)。逆に淡は山を丸く積まれたとき並に泣きそう。そして16局固定なのでたかみーはえらいことに……


・シノハユ第36話 お見せしよう王者の「ちひとも」を!(あっちが変)
>Wikipediaによれば、江津市は東京からの移動時間距離が全国で一番遠い都市だそうで、このあたりをチョイスする立先生、聖地巡礼者を殺る気だなw
→ 完全に『咲-Saki-』の聖地巡礼勢に対する挑戦状だが,それでも行く人は行くのであった。


→ そして『SKET DANCE』のジェネシス懐かしいwwwwwww。『SKET DANCE』はけっこう楽しみに毎週読んでたなぁ。


・小瀬川白望とヒダル神 エイスリンの憑神退治? (とっぽいとっぽい。)
→ おもしろい考察。実際にそうでなかったとしたら,かえって偶然の一致が怖くなる程度にはぴったりでは。


・永水航路 1 - 阿久根の巫女もやがて鬼へと変貌するのか? -( LAT. 39°20' N)
→ 現在3記事目まで。永水女子の面々の出身地を探訪する大長編旅行記。私が行きそびれた天の逆鉾もちゃんと取材している。実は,自分たちの旅行も当初の行程では屋久島が入っていたのだが,旅程を詰めているうちにいろいろと無理が生じてカットすることになった。今考えると,屋久島に行く予定のままであれば完全な登山装備を持っていったので高千穂峰も登頂できていたと思われ,二重に惜しいことをしたと後悔している。
→ この方の旅行でも悪石島へのフェリー確保で苦戦しているが,7つの故郷のうち鹿児島市から陸路で行ける霧島・阿久根・指宿,頻繁にフェリーのある屋久島・奄美大島まではいいとして,悪石島と喜界島は聖地巡礼が厳しい。


・Arctander_(family)(Wikipedia)
→ 英語版とはいえWikipediaくらいしか情報が無かったので,話半分として。しかし,ノルウェーのファミリーネームという点くらいは信用してよかろう。『フェイタライザー』の主人公の祖父もノルウェー人のようだが,さてつながりは?  
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2016年10月18日

咲関連の気になったもの(16年4月中旬〜16年6月下旬頃)

・郝慧宇(ニコニコ大百科)
→ 自分も中国麻雀を覚えたので,その経験から言えば,非常に中国麻雀らしい役で上がっている(一色三歩高,花龍,大于五,全帯五),一色三歩高と花龍は割りとよく見る,大于五と全帯五はめったに出ない気がする。ちなみに,一色三歩高で上がったときはツモ上がりなので,底点の8点を足した31点オールの93点になる。日本の麻雀の感覚で言えば親の倍満で8000オールかな。こんなの上がったら勝ったも同然ですわ。
→ これを含めて上がったものを実際に取れる点数に換算すると,31点(93点)―22点(38点)―32点(48点)―33点(49点)で,これはすさまじい火力である。日本の麻雀なら三尋木プロばりの。ハオさん,中国麻雀なら明らかに何かしらの能力者では。(まあ,咲さんが本気で中国麻雀に適応して嶺上開花で上がりまくると,これを超える火力になりかねないけど)


・咲-Saki-:スピンオフマンガ「怜-Toki-」連載へ(まんたんウェブ)
→ もうすでに連載が始まっているが,初めて聞いた時には驚いた。リッツはスピンアウトこれ以上増やして大丈夫なのか,というのもあったし,「単純に嘘から出た実」っぽさが強すぎて逆に嘘くさく感じたからだ。『怜-Toki-』ってアニメ阿知賀編で散々ネタにされていたので……というか私が『咲-Saki-』を読み出したのも,ちょうどあの頃なので,懐かしいと言えば懐かしいし,ある意味私が触れた初めての『咲-Saki-』の“二次ネタ”だったのかも。あれから4年以上経ったが,その間に物語は思ったより進んでないのか,思ったより進んでいるのか,何かもう感覚が狂っててよくわからない。麻雀漫画には『アカギ』みたいな状態になってるのもあるしなぁ……


・最近の咲関連のコミック売上について(エトピリカ!!)
→ 貴重なデータ集。『咲』本編はなんとなくもうちょっと売れているのかと思っていた。20万部を割っているのは意外。逆に言えば少数精鋭というか,売上の割にファン活動は盛んな界隈というのが裏付けられた気もする。
→ より意外だったのは本編とそれ以外の売上の乖離で,本編読んでる人の7割くらいは『阿知賀編』も『シノハユ』も読んでいるだろうと思っていたので,売上で見るとむしろ3分の1の方が近いというのは驚いた。ただまあ,『シノハユ』は『阿知賀編』に比べると本編との連動性に距離があって,読まなくても何とかなってしまう度合いは高く,『阿知賀編』に比べるとライトなファン層を取り込めていないのかもしれない。その意味では『阿知賀編』の売上も気になるところ。『日和』と『リッツ』はこんなもんかなと。しかし,そりゃ売る側は本編と『シノハユ』や『日和』を同時発売にして,何とか本編と売上を連動させようとするはずである。


・戒能プロ考察 その2 テスカトリポカと照魔鏡の関連性について(私的素敵ジャンク)
・戒能プロ考察 その3 謎だらけのキングについて(私的素敵ジャンク)
・戒能プロとの考察 その4 大生院と石鎚山について(私的素敵ジャンク)
→ 戒能プロ考察シリーズ。アメリカ大陸の神話はほとんど知らないので,テスカトリポカと聞いてもアステカ神話だったかな? という程度の印象だったのだけれど,照の照魔鏡との「煙の立つ鏡」つながりはおもしろい。
→ 「キング」は,とりあえず今のところソロモン王のことだと思うことにしている……追加情報が来るまではいかんとも。多分にミスリードくさいのではあるが。とはいえ,戒能プロの年齢から言って『シノハユ』では扱ってくれそうになく,本編でもインターハイをやっている限りどこまでやってくれるのか怪しい気もするので,本格的な追加情報はそもそも出てくるのか不安もある。
→ 非常に適当なことを言うと,咲世界は異世界(異境)が普通に存在しているので,神話同士につながりを見る汎神論的な世界観を取るとするなら,石槌山で修行した結果,世界のどこの神様でもある程度降ろせるようになってしまったと考えるとそんなに違和感はないかもしれない。そうなると戒能さんのイタコとしての能力が高すぎてアンタ麻雀打ってる場合じゃないだろ感も出てくるのだけれども……w  
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2016年08月01日

咲関連の気になったもの(16年1月中旬〜16年4月上旬頃)

・藤白七実の名前を知っている咲-Saki-ファンはハッキリ言って異常だ(近代麻雀漫画生活)
→ 全然違和感なく読み飛ばしそうだったけど,言われてみるとその通りであるw。いのけんさんとしののぬさんの功績であるなぁ。
→ まあ,リッツとしても「伝わる人に伝われば」と踏んで名前を出したような気も。「9割以上が知らない」としても,1割以下に伝えればというファンサービス。


・着席する時にスカートを撫でる動作が好きなので、着席シーンに注目して阿知賀編を見返し、まとめてみました(SYNTH 2006)
→ これは目から鱗な視点だし,描き分けが存在してるのもすごい。何よりも憧の座り方の女子力の高さが半端ない。松実姉妹は姉妹で違うというのは細かい。


・『咲―Saki―』152局[一片]備忘録(セルフまとめ)(Togetter)
・爽の「野の百合を見よ」は何が「微妙に間違えて」いたのか(とっぽいとっぽい。)
→ 15巻収録152局「一片」で,爽が引用している『新約聖書』の文言の考察。まず,引用自体が間違っていて「装い」というフレーズが抜けている(他ちまちまと異同がある)。「装い」が抜けていることで,解釈の間違いにも拍車がかかっているという。
→ 聖書のフレーズがかっこいいと思っているのはユキも同じだけど,ちゃんと覚えている人とフレーズの断片だけ覚えているという差異がいい味出してると思う。 ちゃんと解釈できてるユキの方がより中二病度が高い(爽はある意味小学生的)なのが,またおもしろいかも。


・辻垣内智葉と火消しの血(私的素敵ジャンク )
→ 臨海女子は東東京なだけあって,身近極まりない風景が出てきて嬉しい。隅田川のあたりは自転車で大体走ったなぁ。しかし,消防署は気づかなかった。
→ 「なかなか消えない火だ」とのつながりは目から鱗だった。でも,これはそういうことだなぁ。  
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2016年06月03日

中国麻雀を打ってみた感想

友達と中国麻雀(麻将,国際麻将)を打ってみたので,その感想。

中国麻雀のルールはWikipediaなりニコニコ大百科なりを参照にしてほしいが,日本の麻雀との違いを端的に言えば

・リーチがない。
・ドラがない
,というか王牌がない。(ただしドラに相当する物はある。日本の麻雀に比べて効力は弱いけど)
・フリテンがない。
・食い下がりという概念がなく,門前役も少ない(平和でさえ門前役ではない)。当然喰い替えも禁止にならないし,むしろ非常に重要な戦術になる。
・ツモ上がりが非常に強い。簡単に言えばロン上がりの3倍近い点数がもらえる。
・符がない代わりに,符も役扱いになる。カンチャンやペンチャンも役(一番安い1点役だけど)。なんと絶一門も1点役である。
・符が役扱いになるように役の数が多い(日本が約30種に対して約80種)。逆に言って,役が80種もあるからいって怯むことはない。
・1翻縛りに代わって,8点縛りがある。日本麻雀の2〜3翻縛りくらいの感覚だろうか,やや上がりへのハードルが高い。
(ただし,日本麻雀と役の点数が大きく異なるので,得意な打ち筋によってハードルの上がり方は異なると思う。たとえば同じ3役で比較して,メンタンピンは,リーチが存在しないので0点・タンヤオは2点で平和も2点なのでたったの4点で8点未達だが,トイトイ+三元牌は6点+2点で8点に到達する。ちなみに,七対子は24点,一気通貫が16点なのでこの2つは日本に比べて異様に点が高い。)
・親子がない。というよりも親はただのサイコロ振る係です。
・途中流局がない。ついでに言うと流局時のノーテン罰符もない。

以上のルールを踏まえた感想。同じ道具を使っていて4面子1雀頭は同じ,役も大部分重なるはずなのに全くゲーム性が違って,これはこれで非常に面白い。フリテンがなくリーチもないので,相手がテンパイしたタイミングや上がり牌が非常に読みづらく,捨て牌の読み合いはほとんど意味をなさない。せいぜい染め手か否かがわかる程度である。一方で,自分の欲しい牌の残り枚数が比較的重要で,より上がりやすく・より高い手を作るためには臨機応変に鳴いていく必要があるので,仮に全部食ってそろえるとするとという前提で相手の捨て牌を見ていくとけっこう効果がある。

上記にちらっと書いたが一気通貫がかなり強い手で,しかも一気通貫と三色同順(8点)の亜種が豊富に存在する。そのため,よほど配牌で染め手や対子が多くないかぎり,とりあえず平和(2点)の形に整えつつ,残り6点増やすには何の役が近いか,を考えていくのが基本戦略になる。中国麻雀の基本は三色三歩高と一色三歩高とよく言われるがこれは本当で,中国麻雀に多少なりとも興味がある人は,今日これだけは覚えて帰ってもらいたい。誤解を恐れずに言えば中国麻雀とは三色(一色)三歩高を作る派生でより高い役になることもあるゲームと言えるかもしれない。一色三歩高(16点)とは一気通貫の亜種で,123・345・567や123・234・345等の順子で成立する。三色三歩高(6点)は形が同じで,3つの順子の種類がバラバラ(筒子・索子・萬子)であれば成立する。三色三歩高は三色同順にも近い。ちなみに三色一気通貫もある(花龍と呼ぶ。123p・456s・789m等,8点)。

勘の良い人なら,この辺で喰い替えが非常に重要という意味に気づくだろう。たとえば123p・123s・345mの状況で4sが上家から流れてきたら鉄鳴きの極みとしか言いようがない。こんなのはあまり良い例ではないのだけれど,中国麻雀はこうした食うか食わないか,三色同順と三色三歩高と花龍(あるいは一気通貫と一色三歩高)のいずれを狙うかといった判断を迫られる回数が非常に多く,選択肢が多い分だけ戦略性の高いゲームに仕上がっていると言える。配牌から目指せるかどうかの可否を判断し,適切な箇所で鳴きあるいは流し,きっちり一色(三色)三歩高を仕上げて和了した時にはすごい快感であった。

となると,必要牌の場に出うる残り枚数も非常に重要になることにもお気づきになられただろうか。上記の例なら4sが切れたら死しかないわけで,さりとてベタオリもあまり意味が無いから(フリテンが無いので),切れたら切れたなりに“8点”を目指していくしかないのである。ゆえにフリテンはなくとも捨て牌を見るのは大事で,「三色同順を目指すなら◯と△と☓がいるが,△と☓があと1枚しかない。三色三歩高なら◯と□と◆がいるが,今のところ全部2枚以上生きてるな……じゃあ三歩高か……?」というのを瞬時に考えて手を作っていく必要がある。

順子系の話ばかりしているが,実のところ刻子系は順子系ほど役が充実しておらず,ちょっと自由度が低い。もっとも,これはトイトイ(碰碰和)自体が6点とそれなりに高く,三元牌(2点)か自風・場風牌(2点)があれば簡単に8点に到達する,七対子(24点)がチート級に強いという事情はあるだろう。そして驚くべきことに日本でいう十三不塔の系統が実に充実しており,しかも日本麻雀のように1巡目しか上がれないということがないので,どうにもなゴミ手だったらこれを目指すという手段もある。

この辺りが中国麻雀の真髄なのだろう。役が豊富なだけあって,相当なゴミ配牌でも,目を皿のようにして役一覧を探せば,何かしら8点にたどり着く救済措置が用意されている。しかし役が豊富であるがゆえに,配牌から見える無数にある選択肢から8点への最短距離を割り出すのも困難なら,刻々と変わる情勢を見て臨機応変に目指す役を変えていくのは相当に頭を使う。そしてこれが楽しいのである。機会があればまた打ちたい。



どうでもいいことその1。中国麻雀の特徴として,槓子が非常に強いというのがあり,明槓は存在しているだけで1点,同じように暗槓は2点,槓子が2つで4点,それが暗槓なら8点になり,三槓子は32点で清一色(24点)超えの評価である。三槓子は出にくさからいえば適正評価だと思うけど。嶺上開花も単体で8点であり,これだけで上がれるし,ツモ扱いになるので前述の通り実質点数が3倍になる。つまり,咲さんがとんでもなく強いのでは……ちなみに,地獄待ちも4点役扱いである(条件として副露と捨て牌で3枚見えている必要あり)。のどっちのスーパーコンピューターも細かい計算が多い中国麻雀でこそ生きる気がするし,清澄のためにあるルールなのでは(先鋒さんと次鋒さんは苦しいけど)。逆に衣ちゃんや淡ちゃんは涙目なのでは。「配牌と捨て牌どう組み合わせても国士無双(と七対子)以外で上がれない」とか「配牌で必ず5・6シャンテン」とか相当に難しい気が。

どうでもいいことその2。中国麻雀は役の名前がやたらとかっこいいので,中二心がうずくこと請け合い。一気通貫が「清龍」,三色一気通貫が「花龍」の時点でなんかもうかっこいいが,自分の中でも最大のヒット作「一色双龍会」は完全にチャイニーズマフィアの名前だと思う。三合会かな? ちなみに役満(64点)です。
  
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2016年05月24日

最近読んだもの・買ったもの(咲関連)

・『立-Ritz-』(1巻完結?)。まあ,これ描く人選は大和田さんで大正解だよなぁw
→ 初回の雑誌掲載は2009年だそうで,実は初のスピンオフがこれというのを最近知って驚いた。私が『咲-Saki-』を知ったのが2012年の夏,阿知賀編のアニメがやっていた頃であるから,その前にはすでに始まっていたのである。それが今になってストックが溜まって単行本になったというのはちょっと感慨深いものがある。私がこの作品を知ってから4年近く経ったというのは,長いようで短かった気もする。
→ ついでに言うと,私は知った時期の関係で咲界隈のネタは大体全部後追いで知ったのだけれど(これについては2006年に知った東方も同じ),2009年の時点でリッツ女性説(というより女子高生説)が公式にピックアップされるレベルだったことにも割りと驚いた。そんな連載初期からあったネタだったとは。
→ 2話のリッツが右腕骨折した話は2013年のことだから,私もリアルタイムで覚えている。というよりもリッツが休載理由にこれを日記に書いてて,その後の『立-Ritz-』で「まさかこれ拾うんかいw」と思った覚えが。まあ『立-Ritz-』まで読んでるようなコアなファンは概してリッツのHPくらい読んでるだろというのは間違いではないが……w
→ 悟沢空子と植田佳奈の戦い,さりげなく両側もクラリスとサザエさんなので超大物なのではw
→ 単行本,とりあえず巻数とか入ってないのだけれど,普通に2巻とか続きそうで怖い。『咲-Saki-』本編が続く限りネタは湧いてくるだろうしなぁ。


・『咲日和』5巻。内トビラのサトハさんが超かわいい。
→ 獅子原爽さん,行動がまんま『ゆるゆり』の京子だということに気づいてしまった。なんだかんだ言って有珠山が爽中心に動いていることも含めて。
→ 佐賀の巻が実家あるあるすぎる。大学の時,実家に帰るし東京に帰るで両方帰るだったし,実家帰るとやることがなくなって堕落してたし,そして田舎っぷりに安心するという。
→ 慕さんが10年後への自分への手紙でさらっと「おかーさんと仲良くしていますか」とか入れて泣かせに来る。これ,『シノハユ』や『咲-Saki-』本編で拾われたら泣いてしまうな。
→ 大人の巻イ老莨〜位襪(準決勝Bの夜)。すこやんの夜の行動がスピンオフ同士でどんどん暴かれていく。


・『シノハユ』6巻。秋冬を猛スピードですっ飛ばして中学進学,麻雀部入部,市大会スタート。
→ 本編で名前だけ出ていたニーマンさん初登場。そしてさらっと出る「魔法」とかいうワード。『咲-Saki-』は能力麻雀だけど実は極力能力って言葉を使うのを避けていて,しかも『シノハユ』はここまで能力麻雀色も薄い展開だったので,けっこう驚いた。
→ ほのぼの家族なのに,突然「初恋の子思い出したとか?」とか聞きだす慕さん油断も隙もない。
→ 中学大会は市大会があって,次に県大会,最後に全国大会らしい。高校は県大会からなのに。学校数の問題だろうか。あるいは高校になったら競技人口が減って麻雀部がある学校が減る? しかし,市大会から描くとは。麻雀描写が少ないとはいえ,リッツは本気で100巻までやる気なのだろうかw
→ 湯町中は先輩方があまり強くないという意外な展開。そして部活動ブラック職場問題は現実と変わらず,咲世界にも存在しているようだ。世知辛い話である。


・『咲-Saki-』15巻。1巻全部準決勝大将戦。
→ 爽さんの戦術はカムイ召喚。効果は絶大なんだけど,回数制限があるせいで仕掛けるタイミングがどうしても親番とか要所と決まってしまうので,対策も取られやすい。そう考えると,今まで咲世界にいそうでいなかった能力かも(枕神怜さんも回数制限があったけど,あれも少し方向性が違うので)。
→ 末原さん,こんだけ早上がりできるなら何か持ってるのでは。ついでに。私は以前「末原さんは全ての点数移動にかかわる性質を持っている」説を唱えたことがあるのだけれど,前半戦は全局までこれが生きてて,後半戦は東二局三本場で上がりにはかかわってないけど末原さんリーチ棒支払いまでは生きてたけど,東四局で咲さんがネリーから上がっていて途切れた。あと南二局でネリーが爽から上がっていてこれも末原さんが絡んでいない。でも例外になったのはこの2局だけで,能力とまではいかなくても末原さんがやたらと得点移動に絡むのは間違いなく,加えて末原さんが意図的に能力麻雀を妨害する意図で打っていたことも明らかになったので,そう外した読みではなかったかなと,意外と満足している。
→ 咲さんの麻雀の流れを読む力は,相手が非合理的な選択をすると弱体化するというのはおもしろい。もっと超人的なものかと思ってたところもあった。それを取り戻したのは特訓の成果というのは普通だけど,そもそも普通に打っても普通に上がれる&嶺上開花の機会が巡ってくるあたりが部長のおっしゃる通り真に牌に愛さているってことなんだろうと納得する展開であった。ハイブリットになって進化した咲さんの決勝に期待したい。
→ それはそれとして「お姉ちゃんの学校の大将を叩き潰せば 私の心がお姉ちゃんに伝わるかもしれない」って本気で考える咲さんはやっぱり思考の何かが常人とはずれている。このずれは決勝のうちに明かされるのだろうか。
→ すごくどうでもいいですが,フリカムイは中国麻雀だと便利かも。こんな役があるので。12点はなんだろうな,3役か4役くらいの感覚かな。混一色と複合させやすく,暗刻や槓子とも複合させやすいので,底点含めて30点くらいまでは簡単に伸びるのでは。  
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2016年05月04日

咲関連の気になったもの(15年10月上旬〜16年1月中旬頃)

・三尋木咏さんの出身小学校がある不動山に行ってきました(私的素敵ジャンク)
→ この記事で笑ったのは同じ神奈川県内にそのままの地名があるのに,正解は古名で別の場所だったということだ。「横浜」ブロックで出場,というヒントはあるものの,一回転ひねっていて難易度は高い。hannoverさん,よく見つけたなぁ。
→ なんでリッツがこんなことをしたのか考えると,今までの地名の法則から考えると,単純にマイナーな地名を使いたがり,かつその学校が非実在であることがはっきりしている地名を使う傾向があって,『シノハユ』であるし,古名はちょうど良かったのだろうと思う。しかし,そういうことを抜きにして言えばリッツが舞台特定勢に挑戦状をたたきつけているとしか思えない展開であるw


・京太郎の生活環境を読み解く(さくやこのはな)
→ 京太郎がカピバラを飼育しているという設定について。上記の地名は,おそらくリッツがかなり調べて設定したと思われるが,こちらはおそらくあまり考えずにつけたのだと思う。が,そこにあえて切り込んだこの想像は非常におもしろい。須賀家豪農説。追記のビニールハウス飼育説(マスコットとしてカピバラを用いた「「カピバラ印の須賀さんちのトマト」」)も良い。
→ 咲世界って妙に貧富の差が激しいところはあって,現実世界並に世知辛さを感じることがたまに。ネリーさんも含めて。というか,基本的に良家のご子息が多い気はするが,リッツとしてはそのほうが話を作りやすいのかな。だからこそ余計に竹井家のような家庭環境が目立つし。


・【考察】天江衣の一向聴地獄を破る鍵は国士無双と七対子!?(麻雀雑記あれこれ)
→ これに関連して。この間,中国麻雀のルールを覚えて初めて打ったんだけど(その感想は別記事で),国士無双と十三不塔の間にあるような役がいくつかあって(北辰とか),こっちのルールだと衣や淡は不利になるだろうなぁと。その辺のクソ配牌でも追いつけるようにという中国麻雀の制度設計は面白かったけど,衣や淡の能力がドラやリーチにかかわるものと同様に,日本の麻雀に特化したものというのはなんとなく意外だった。
→ ついでに。七対子も衣撃破に有効のようだけれど,中国麻雀での七対子はやたらと高得点に設定されていて,向こうでも是正を求める声があるそうだ。衣さん,中国で打つのはとことん向いていないのでは……? 槓が強いせいで強化される咲さんとは対照的だ。


・失われし漫画飯「うなぎドッグ」を錬成してしまった、咲-Saki-ファンまとめ(Togetter)
→ 現地購入だけで錬成できるのはおもしろい。浜松SAはこの企画を見抜いていた……?
→ 自分の場合は実家から近所なんだけど,近所だからこそ浜松SAに寄る用事がなかった。今度の夏コミのついでに帰省してそのタイミングで,とかなら可能かも。  
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2015年12月03日

咲関連の気になったもの(15年7月中旬〜15年9月下旬頃)

・【考察】メガン・ダヴァンのデュエルを破る13の方法(麻雀雑記あれこれ)
→ 意外と多いデュエル対策。ただ,結局他の何かしらの能力が要求されることが多くて,能力同士のぶつかり合い感ある。 Ν・い惑塾鷲塒廚世韻鰭坡亮造如い世らこそ『咲-Saki-』本編で採用されたのだろう。特に い屬弔ることはまずないが怜はダヴァンの天敵だろうなとw。あと麻雀漫画としておもしろいのは△如よ舛気鵑箸呂垢瓦いい勝負になりそう。アーチェリーとガンの戦いでもあり。次鋒と副将なのが惜しい。・は咲さんなら本当にやりそうで怖いw。


・小林立先生のサイト更新から思う、「咲-Saki-の世界」について(近代麻雀漫画生活)
→ この話から連想するのは,やっぱりヤマグチノボルの話であって。


→ 東方もZUNさんが「博麗神主」だしなぁ。クリエイターにはそういう人もいるものなのだろう。自分の想像と自己もまた切り離されている。「長期連載をしていると,キャラが勝手に動き出す」とはよく言われているが,それの延長線上なのかもしれない。


・立先生の使う「大好き」って、ホントに怖い言葉よね。(さくやこのはな)
→ ぽやぽやしてて基本よく似た二人の和とユキが,抱えているものが正反対という対比はおもしろい。片や「そんなオカルトありえません」で,片やオカルト大好きという。あるいは,「発展しすぎた科学は」を地で行く和と,オカルト一直線のユキ。
→ 衣ちゃんのカエルは言われてみるとそれしかない。またしても彼女のラスボス臭が強化されていく。奇しくもこの間出た東方の新作でも嫦娥は黒幕扱いであった。
→ まふふの生存確認は,14巻読んでてその1文だけで泣きそうになった。そのうち本編に出てくるのかなぁ。


何故鷺森灼は英語と生物が好きなのか(Danas je lep dan.)
→ 冒頭にある通り,このネタはMukkeさんからリアルで聞いたんだけど,クッソ笑った。
→ はてブでtoppoiさんが指摘しているが,こうなるとあこちゃーの動物好きも意味深にしか見えない……本編14巻のキャラクタープロフィールでも「動物大好き。でもペットは飼っていません」になっていて,上掲の記事で指摘された通りの「大好き」であり,そりゃ新たにペットを飼う必要はないもんな(以下自粛)。


・シノハユ25話 お、いい煎茶(あっちが変)
→ 『シノハユ』25話ネタバレ注意。言われてみると,出雲は松平不昧が藩主だった。この間行ったけど,松江だと松平不昧が完全に地元の英雄で,松江城の周囲を歩くといろいろなところで松平不昧のエピソードを紹介されることになる。『シノハユ』のキャラたちにとっても身近な存在なのかも。  
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2015年10月18日

最近読んだもの・買ったもの(咲関連)

『咲』14巻。主に準決勝副将戦。
→ ユキは意外にも中二病キャラだったわけだが,中二病が極まってキリスト教系の高校に進学し,聖書を暗記までした子となると,中二病キャラ広しといえどもかなり少数なのでは。なりきっているわけではないので厳密に言えば邪気眼には当たらないのだけれど,フェニキア文字を手の甲に浮かび上がらせたりそれで輝くツモを呼びこんだりするあたりは邪気眼を超越した何かですわ。「思いに牌が応える」世界観ならでは。こうなると正真正銘の邪気眼らしき対木もこがどういう麻雀を打ってくるのかが気になる。
→ 137局,洋榎さんはまた30円足りんのかというw。こういう天丼は美味しい。まあ30円は会話のきっかけで,メグから感じ取ったものを話しに来たのだろうけど。愛宕洋榎は無能力者に見られていたが,異様なまでに鉄壁な点や,他人の能力にこっそり気づいて警戒してたりする辺りからして,確実に何か持っている。そのうち明らかになるのか,ならないのか。
→ 和とユキは試合外で会っても普通に仲良く会話してそう。咲さんも含めて文学少女トークになるのでは。
→ 13・14巻まとめての感想として。有珠山高校は,最初からインターハイ目指してたわけじゃなくて,偶然超強いのが二人いたからインハイまで進んじゃったんだけど,「祭り」が楽しくて続けたくて本物の強者たちに食らいついていく。すごく“一夏の冒険”感が強い。私が好きなのはこれだ,というのをこの間発見した。名門校は当然背負ってるものがあるし,清澄も阿知賀も,本人たちの「全力で楽しむ」以外に何かしら背負ってるものがある。だからこそドラマがあるのだけれど。宮守はその辺薄いけど,監督の発言とか姉帯さんの生い立ちとか見てくと,やっぱり何も無いわけじゃない。そこへ行くと,有珠山は名門でもなければ背負っている特別なものもない,土地の神と主なる神に見守られて,憂いなく全力で一度きりの青春を戦っている。そういう純粋さが有珠山高校の魅力だろう。142局,爽の「地区代表になれた時点で出来すぎだったんだ。でもこうなると欲が出てくる。」「他の大将たちに勝てるとも思えないけど,ちょっと遊んでくる!」というセリフは象徴的。


・『咲日和』4巻。1年前のまこと部長による部員募集って,咲日和の方で消化していいネタなんかいw,というのをまずつっこまざるをえない。今巻で私的に一番おもしろかったのはこれ。
→ 池田の巻,マンションポエムを拾ってくるとはw。あれってそんなメジャーなネタだったんだなぁ。てっきり,はてな村・DPZ界隈だけで盛り上がってる小ネタだと。
→ 有珠山の巻,枠外の「ホワイトボード買い換えるより,調子が悪い麻雀卓の修理を優先させたほうがよかったのでは」のツッコミが厳しくて笑った。ごもっともですわ。


・『咲日和』OVA。『咲日和』4巻ではなく『咲』本編14巻の特典だったのは,何か意味があるのだろうか。本編のみの購読者から『咲日和』への誘導? 
→ 話のネタ自体は既存の『咲日和』から持ってこられたものなので目新しさはないが,見たいものをしっかり持ってきてくれた感じ。ハイライトはやはり「ころたんイェイ〜♪」の音程が判明したことだ。しかもまさかのフルバージョン付。私的にはけっこう意外な音程だった。「たん」で一度下がるんだ,という。


・『シノハユ』4巻。島根県小学生大会決勝が決着。決勝打が2翻70符の嶺上開花というのは非常に示唆的。嶺上牌が一索というところはいかにも慕だが。
→ 残りは全国大会までの各地の様子という感じ。慕が台風怖がってたのは少々意外……と思ったらリチャードソンお前も怖いんかい。一方,裸が見えて恥じらってたのは納得の反応という感じ。  
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2015年09月24日

咲関連の気になったもの(15年6月上旬〜15年7月中旬頃)

・『咲―Saki―』第144局[烈火]関係の元ネタメモ(さくやこのはな)
→ 爽の能力源はアイヌの神話・物語系で確定で,早速有識者の皆さんによる解読が進んでいる模様。多分そうだとは予想されていたが,私はアイヌは専門外なので,今回は楽しくROM専している。爽が暴れだしてから,何か久々に麻雀考察勢と神話考察勢が生き生きとしていてよい。

・準決勝大将戦東二局のカン合戦、宮永咲の有効牌はどこへ行ったのか?(麻雀アニメ&麻雀ゲームあれこれ)
→ パコロカムイVS宮永咲はまじめに考えだすと,またしても松実玄裏ドラ・槓ドラ論争になりそうなw。まあカムイとの力の衝突に競り負けたって考えるのが一番素直だろうとは思う。
→ ネリーの嶺上開花はおもしろい。なぜリーチをかけなかったのかに加えて実はフリテンという。


・【考察】獅子原爽の「赤い雲」に関する諸考察(麻雀雑記あれこれ)
→ これは初見でめっちゃ強いと思ってたけど,意外と上がりが遅くなるのはおもしろい。やはり字牌は順子を作れない分不利なアイテムではあるなと。そこで宇宙麻雀ですよ!
→ 霞さんとは相性最悪だろうとは思ったw。言われてみると,確かに菫さん・ダヴァンとも相性悪い。


・愛宕雅枝さん、41歳だった(NaNじぇい)
→ 肉食系の雅枝さんが年下のパパエを押し倒して洋榎が出来たという二次設定……いいぞもっとやれ。
→ その分野のトップに立ってて,突然子供が出来て半ば引退とかどっかで聞いたことあるなーと思ったら,この人でした。性格全然違うけど,なんとなくだぶるところある。


・【咲-Saki-】チームぼくのすきなキャラ(とっぽい。)
→ キャラ愛にあふれた良い記事だ。toppoiさんはキャラの性格や容姿自体よりも,作中での動きやキャラとしての完成度が重視される傾向が強い気がする。その点,キャラの性格や容姿自体に完全に引きずられる自分とは完全に正反対かもしれない。基本toppoiさんとは好みが一致しないんだけど,天江衣・八雲紫のラインだけは一致するが,これは天江衣・八雲紫ともに「ラスボス・隠しボス」としての完成度が高すぎるから,一致するのだろうなぁと。私はラスボス・隠しボスキャラ好きなので。(完全に余談だが,『ネギま!』のエヴァンジェリンとかも,この種のキャラの完成形であろう。)
→ その意味で,ブコメのMukkeさんの「とっぽいさんの性癖像が焦点を結ばない(困惑)」はそもそもこのキャラ愛から性癖像を見出そうとするのが間違いで,逆にtoppoiさんの「キャラのどこが好きというのは作品のどこが好きという問いにも一部通じている」は本当に一部でしかないと思う。
→ ちなみに,これに触発されてさっき久しぶりにキャラソートをやったら,上から渋谷尭深・雀明華・加治木ゆみ・東横桃子・滝見春になった。最近は明華押しですはい。2年半くらい前に取ったらしきデータと比較すると,全体的に臨海のジャンプアップがすごかった。あとは有珠山の面々が10から20位に固まってて20位付近が大混戦だとか,そのせいで既存のキャラたちが意外と伸び悩んだとかあって,自分としては珍しくけっこう変動があったなと。  
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2015年08月04日

咲関連の気になったもの(15年2月上旬〜15年5月下旬頃)

・平和の作り手(咲-Saki-ブログ!〜麻雀下手でも咲が好き〜)
→ デュエルで使われていた銃について。和が持っていた銃がピースメーカーだから,平和系の役を作っていたのではないかという推察。そこで掛詞というかだじゃれになってるとは思わなかった。
→ その他のキャラについてはダヴァンがアサルトライフルでお前一人だけ時代新しすぎないか,という。多分これだと思うんだけど,とすると100年以上の差が。ユキは次記事で解説されていて,FN P90らしいとのこと。とするとダヴァンと同じメーカーになる。これもピースメーカーに比べるとかなり最近の銃器。では絹恵さんはどうかというと,別記事で言及があるが,M1861ネイビーとのこと。これまた古い。記事中でも言及されているが,ダヴァン・ユキが新しめ,和と絹恵が古めというのは何か対比があってのことなのだろうか。打ち筋ということなら一番納得できるが,和ってむしろ最先端なのでは。もっとも,和は自分で表示させているアバターがファンタジーであって「新しくて古い」感があるので,打ち筋の新しさに対してダヴァンから見たアバターは古くさい,というギャップを狙ったのかも。絹恵さんは本当にわかりません。


・『咲―Saki―』第138局[好機](さくやこのはな)
→ さすがにフェニキア文字は読めない。『咲-Saki-』はフェニキア文字読解まで必要とするのか。
→ その他,138局におけるユキの聖書引用や,左手を使った意味について。左手については純粋に物語の要請だけで言えば,部長が和に左手を使わせるフラグなんだろうけど,聖書的意味合いはちょっとわからない。リッツのことだから何かしらの仕掛けがあるとは思うのだけど。
→ コメント欄にも出ているが,索子の並びが「1818」なのも気になるところ。あれも多分わざとなんだと思うけど,よくわからない。『シノハユ』なら一索が特権的な地位なのでそれ自体に意味があるところだけど。
・138局のユキちゃんについて・補足(さくやこのはな)
→ 左手の使用についての補足。右手が子であるキリストを示す印をしていて,左手が父なる神を示す神聖四文字で発光しているなら,ユキ自身が聖母であるとすると西欧の伝統絵画の構図から言って理屈が成り立つ,という。なるほど。


・神境の姫はなぜ鬼になるのか?(かんむりとかげ)
→ こちらは日本神話・宗教からのアプローチ。少なくとも咲世界の霧島神宮の信仰は現実とはかなり異なっていて,「永水女子の属する霧島神境には南西諸島の文化、琉球神道の要素が入っている」のは間違いなさそう。
→ 『咲-Saki-』のキリスト教ネタは割りと素直というか,表現の段階でひねってはあっても,元をたどるとキリスト教そのままとわかる感じ。一方,日本の信仰を扱ったネタの場合は,いろいろ混ざっていて明らかに小林立独自の宗教になっている。hannoverさんのブログ記事を読んでも毎回思うけど,事の正否というか,一体リッツの中で創られた霧島神宮の宗教はどういう宗教なのか,大変気になります。
→ おそらく作中で開陳されることはない(し,望まれてもいない)ので,これについては『咲-Saki-』が終わるまで作者と読者でコミュニケーションが続くんだろうなぁ。


小林立先生HP更新(NaNじぇい)
→ 5/28時点のもの。ハギヨシ19歳は衝撃。
→ 言われてみるとその通りだわw>「>むちむちでもスレンダーでもどちらでもいいです。 設定厨なのに絵にする段階ではどうでも良くなってるのか・・・(困惑) 」
→ あとこれも,良いところを突いた指摘。返す返すも阿知賀編のコンセプト自体が惜しい。>「新道寺の出してない設定多すぎるでしょ阿知賀編相当無理して削ってたのが日を追う毎に露になってく 」
  
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2015年06月29日

咲関連の気になったもの(14年10月中旬〜15年2月上旬頃)

・第132局 キーパーの本能(あっちが変)
→ 言われてみればそのオチwwwww副将同士だしなぁ。ネタなのにすごい説得力がある。さすがにボーリングの玉をキャッチしたらケガするのではw,という現実的な話を横に置いとくなら,「グリークチャーチなのにツモれない……!?」となる鷺森灼さんが見れたりする可能性。これで絹恵ちゃんも(極々制限された条件下でしか発動しない)能力持ちだ。
→ ちょっと考えてみると,二人とも関西圏なのだから,阿知賀の麻雀部がインターハイ終了後も麻雀を続けるなら,地方大会とかで衝突する機会があるのでは。二人の対決は見たいなぁ。


・『咲-Saki-』第132局『恩義』感想 「感謝の気持ちは試合で返す――!」(気分次第。)
→ 省略された中堅戦の南2局と南3局の補完予測。


・花田煌が監督にゴマすってレギュラー確約させてた(NaNじぇい)
→ 友清さん人気過ぎwwwww すばら先輩が実際には聖人だからこそ際立つギャグだ。いや,「清」い「友」なので,本人もぐう聖だったりするのかもしれないが。
→ 実際,その辺のエピソードはリッツが考えてそうではあるのだけれど(>「友清さんはいずれ描くかもしれないので…勘弁してください。」),陽の目を見る日が来るのかどうかは本人のみぞ知る。


・永水の六女仙の元ネタである『霧島山幽境真語』のご紹介(私的素敵ジャンク)
→ これも間違いなく元ネタの一つであろう。これ以外にも隠れ念仏とかいろいろくっついてできているわけで,複雑さがすごい。


・小林立先生のキャラクター愛称一覧(麻雀雑記あれこれ)
→ 呼び捨て・ちゃん・さんとけっこう区別してるけど法則性はちょっとわからない。というかなさそう。まあこういうのってノリかも。
→ あと,作中の誰かからの呼び方が印象あって,その呼び方になってるというのも大きそうな気がした。「咲さん」は明らかに和視点の呼び方だし,「京ちゃん」は咲視点,「純くん」は国広君視点,とか。それで行くとけっこう納得できるのが増える。
→ その中で燦然と輝く「弘世様」と「煌先輩」と「サトハ先生」,そして「政治家さん」w。我々に時々起きる「さん/様」をつけてキャラを呼びたくなる現象が,リッツ本人にも起きているのかも。


・『咲―Saki―』 第137局[辛抱](さくやこのはな)
→ ユキと和のやりとりについては,記事中の予想が割りと当たっていそうな。『エトピリカになりたかったペンギン』という題名と二人の会話,そして二人の背景から想像するに。
→ 『エトピリカになりたかったペンギン』,『咲-Saki-』本編の最終巻の限定版におまけでついてくるという予想を立てているのだけれど,どうだろうか。(『君が望む永遠』の『ほんとうのたからもの』を彷彿とさせるので,ぱっと思いついただけだけど……)
→ 「雲外蒼天」は東方緋想天のBGM名にそんなんあったな,というくらいで出典がわからない(※)。ZUN(かあきやまうに)ならわかるんだろうか。私は「天衣無縫」が好きです(『咲-Saki-』関係ない)



→ 聖書の文言の解説は普通に勉強になった。引かれた文言とその解釈に立つと,尚更『咲-Saki-』は予定説的な世界だなぁと思うわけだけど,どうでしょう。


※ けっこうがんばって調べたのだけれども,twitterで協力してくれた人の情報も含めると
・富岡鐵斎の七言絶句の題としたものを発見したが,富岡鐵斎の全集(『富岡鐵斎』京都新聞社 , 1991)を引いたところ,その七言絶句こそ発見したものの,画賛(絵画に付した漢詩のこと)であり,画の題は「富岳絶頂図」である。雲外蒼天ではなかった。題は引用者が付けたものであろう。つまりこれは否定される。
・かなり新しい造語で,確固たる由来は無いという説。ただし,少なくとも1997年に書道でこの言葉で受賞している人がいるので,それまでには存在したし,書道で受賞する層にはわかる言葉だった模様。驚くほど新しいというわけでもないようだ。
・"雲上在蒼天"なる言葉を司馬遼太郎が『故郷忘じがたく候』で使っている(1968年出版)。司馬遼太郎の造語か彼がどこかの漢籍から取ってきたか。それが四字熟語になる過程で「在」が脱落し,「上」が「外」に変わったとするとわかる話ではあるが,少々無理がある気も。
・"every cloud has a silver lining"からの翻訳で,その出典はミルトン説がある。ミルトンが出典ということ自体は信用してよさそうだが,ミルトンにせよディケンズにせよSilver liningという語彙を使っているだけで,"every cloud has a silver lining"自体の直接の原型ではない。直接の初出は1885年のギルバートのオペレッタ「ミカド」である模様(調べた人がOEDを使っているので,これは確実だろう)。
→ そうすると今度は「誰が・いつ“雲外蒼天”と訳したのか」「“雲上在蒼天”との差異は何か(司馬遼太郎もミルトンまたはディケンズまたは「ミカド」を参照した?)」「そもそも原文に「蒼天」の要素は無いが,どうして意訳したのか」という話になる。
→ ミルトン・ディケンズ・「ミカド」からの和訳説が正解だとすると,これもう完全に学者の仕事なんですが……『咲-Saki-』ファンの明治文学・翻訳研究の人,論文のネタにしよう(提案)  
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2015年06月20日

咲関連の気になったもの(14年9月中旬〜10月上旬頃)

久々に。

・阿知賀女子が大会前に遠征した高校の地名をざっくりと (何の変哲もない咲の地名紹介)
→ 咲に登場する高校がやたらとマイナーな地名を冠していることが多く(千里山や宮守は例外),ここの「何の変哲もない咲の地名紹介」さんの紹介を読んで知るということが多いが,遠征先もやはりマイナーなところが多い模様。その中で静岡県・駿府だけやたらとメジャーなのはなぜだろう。
→ 遠征先として見るなら,まずまず行きやすいところがそろっている中,千葉県・真門海岸の途方も無い遠さ。赤土さん,よくここに辿り着いたな……ものすごい時間がかかったと思う。案外,向こうも千葉市くらいまで出てきてくれていて,合宿所を借りて練習試合したのかも。


・新道寺女子の哩先輩と姫子が通い詰めたかもしれないラブホテル(近代麻雀漫画生活)
→ 通称「絆ホテル」の中に入ったいのけんさん。二次創作的ネタではあるけど,海外旅行とは別の意味で,究極の聖地巡礼かもしれない。
→ そう考えると,ストラスブールまで『ホワルバ2』の聖地巡礼に行っておきながら,春希の泊まったホテルには泊まらなかった私は中途半端であった。まあ,あれは度胸の問題ではなくて金銭の壁に負けた結果ではあるのだが。


・【考察】白水哩の和了は普通の期待値では測れないそうなので計算してみた(麻雀雑記あれこれ)
→ 計算複雑すぎワロタ。だが説得力は高い。哩さんはリザーべションをかけたなら,親の役満が相手でも無い限り降りちゃダメってことはわかった。
→ クソリプ気味にしいて言えば,個々の事象における確率とそれがもたらす結果の影響は,純粋な期待値だけでは測れないという点をどう考えるか,かな。宝くじは期待値を考えると買わないほうがいいが買う人はそもそも期待値で考えていない,とかそういう話で,麻雀なら実際には順位とか見て攻め降りを考えるだろう。それこそ哩さんならそこまで考えて押し引きするだろうけど。
→ そう考えると,作中の新道寺が圧倒的最下位という状況は,哩さんに「期待値だけ」を念頭に入れて押し引きを考えさせる(=結果的に押しまくる)のを描写するのに格好の(リッツにとっては合理的な)状況だったんだなと。


・隠れ念仏から永水女子の設定の根源を探る(私的素敵ジャンク)
→ 霧島神宮と南西諸島,何か関係あるのかとは疑問に思ってたところなのだが,こういうものがあるとは。
→ 迫害から逃れた一派が本流とのつながりを断ってしまって,信仰そのものが別物に変質する(そして迫害が止んだ後も戻らない)というのは「隠れキリシタン」でもあったことだが,一向宗でもあったというのは『咲-Saki-』抜きに驚き。


・第132局[恩義]のあのやりとりの元ネタとそれにまつわるあれこれ(さくやこのはな)
→ 第132局の 『旧約聖書』からの引用について。 旧約を使うあたりは,爽はともかくユキらしくてよい。そして爽の引用は状況が間違っていて「あいまいな記憶に基づいて」いるのに対し,すぱっとその前後からそれらしい文を持ってくるユキのかっこよさ。  
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2015年06月17日

最近読んだもの・買ったもの

・『ゴールデンカムイ』2巻。今回も引き続きめちゃくちゃおもしろい。過熱する主人公二人と陸軍の争い,土方歳三の本格参戦,杉元とアシㇼパのすれ違い,杉元捕縛,「脱獄王」白石の合流と展開する。白石そんなメインキャラだったのか……いやまあキャラは立ってるが。土方歳三は70歳超なはずで,フィクションとしてもあれだけ立ち回りのできる描写としてはギリギリの年齢かな。そういえばこの頃まだ斎藤一は現役で警察官のはず。出てきたらおもしろいが(とか書いてたら3巻で永倉新八が出てくる模様)
→ アイヌ料理の描写が秀逸で,上手いこと描いている。ぶっちゃけて言えば我々から見るとグロ注意としか言えない料理も多いが,アシㇼパが和人に理解ある少女であることと,杉元が悪い人ではないために純粋なカルチャーショックとして流せている,というのは大きい。どう考えても和人にうさぎの目玉はきつい。割とゲテモノに耐性のある私でもこれはちょっと勘弁。一方で,うさぎの肉と行者にんにく入りの鍋は絶対に上手い。味噌があうだろうなー。アシㇼパにはうんこ扱いされていたが。


・『シノハユ』3巻。3巻になって改めて書くべきことでもないかもしれないが,本編に比べてゆったりした雰囲気で,落ち着いている。実際の時間の流れは本編よりも圧倒的に早いのに,どういうことか。同時に,ものすごく郷愁を誘われる。別にこんな小学校時代が自分にあったわけでもないし,確かに本編からすると15年以上昔だが,本編自体が時期不明瞭で『シノハユ』も2000年頃の日本を描写しているわけでもない。にもかかわらず,この郷愁はどういうことか。
→ 我が身を振り返るに,小2で一人で島根から横浜まで行けるのは相当しっかりしている。自分がそういう一人旅をしたのは小4だったかなー。自動改札のないど田舎から東京に出て左利きトラップにひっかかりリアルに途方に暮れた覚えとかある。
→ 悠彗さんのオタク宣言は当時界隈に衝撃を与えたが,実際秋葉原から近い大学という基準で大学を選んだ身からすると全く不純さを糾弾できない。人間,強い動機なんて案外そんなもんだ。
→ ところで,今打ってて気づいたのだが,悠彗の「彗」って相当に特殊な漢字では。普通は下に心がついているので,「智慧」って変換すれば出るのだけれど,この字は熟語がちょっと思いつかない。わざと選んでいるのなら,これまでのリッツから言って何か意味があるかもしれないし,単純にかっこいいだけで意味は無いのかもしれない。漢字に詳しい人がんばって。


・『乙嫁語り』7巻。場所は移り変わってイラン。風俗の描写がこれまでの中央アジアとは大きく異なる。しょっぱなから水のあふれる庭園で印象が異なる(とは言ってもイランも乾燥地帯だが)。ここまでイスラーム的な風習をあまり前に押し出してこなかった『乙嫁語り』だが,7巻では色濃い。今回は衣装というよりも,建物の描写が細かった。モスクもあれば風呂場も出てくる。
→ メインは姉妹妻の話。あとがきによればイランに実際にあった(19世紀頃まで)風習らしい。ということは19世紀半ばと目される『乙嫁語り』でも滅びかかっている風習ということか。全く知らない風習だったけど,森薫としてもかなり無理やり引っ張ってきた風習ではあるのだろう。同じくあとがき,「裸ばっかり描いてると描く所がなさすぎて不安感を覚える」というのは森薫らしすぎてなんというかw
→ 8巻はアミルたちの話に戻る模様。アミルのご実家があの後どうなったのかも気になるし,何よりパリヤさんの結婚話が気になる。


・『冴えない彼女の育てかた』Girl's Side。本編7巻の裏話と,詩羽とエリリの出会いを描いた過去編の2編収録。まあ無くてもいいんだけど,という補完。
→ 「もう,しょうがないなぁ,○○は」でセルフパロディを忘れない精神は買いたい。
→ 作中で紅坂朱音がメディアミックスの支配者になった原因として,過去のアニメ化の失敗が挙げられているわけだけども,これは実体験だったりするのだろうか。それは置いといたとしても,『冴えカノ』のアニメ化は自分で脚本をやっていたし,ご本人がメディアミックスに対してかなりこだわりがあるのは間違いなかろう。実際に『冴えカノ』のアニメは成功していて,おもしろかった。……まあ,原作者がかかわったからこそひどいことになったアニメも直近であったわけだから,原作者のかかわりが質を保証するわけではないのだけれど。
  
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2015年03月05日

最近読んだもの・買ったもの

・『ガールズ&パンツァー』アンソロジー:聖グロリアーナ編。何に苦労したって,この本探すのに苦労した。ガルパンの漫画なのに,メディアファクトリーじゃなくて一迅社というのは予想外である。そりゃ見つからないはずだ。反省してサンダース編は早めに確保した。
→ で,聖グロリアーナの面々……というよりもダージリンにスポットをあてたアンソロジーである。著者の面々もいつものアンソロジーとは全く違い,より二次創作的な色彩が強い。ただし,それがゆえに逆にダー様がおとなしかったように思えた。もっとラブラブであれだけ暴れてるからなぁ……


・『スカーレットオーダー』3巻。偽姫様再登場。ミナ姫と並び立つことが多くなったせいか,以前から少し顔が変わっていて,若干威厳を失い,より偽物らしくなった。
→ その偽姫様が赤子魂や公主家の真相を知っている模様。さて問題はその真相を教えた輩がいるはずで,その辺が第三勢力「影」がかかわっているのか否か。どっかで反吸血鬼勢力もまた出てくるだろうし,勢力の数が増えてきた。偽姫様の勢力は脱落が早そうに見えるが,どうなるか。


・『だがしかし』1巻。ちまたで話題なので読んでみた。本作を会話芸で表現するに「美少女が出てきて」「うん」「ハイテンションギャグで」「ほほう」「駄菓子の紹介をする」「ちょっと待てや」という完全ツッコミ待ち仕様の作品である。
→ 実際おもしろい。駄菓子について語るヒロインほたるさんのミスマッチ感がたまらなくかわいい。いやむしろほたるさんの駄菓子狂いっぷりと,二次元世界でも変な子御用達の,ちょっとロリータの入ったお嬢様服とが見事にマッチしているとも言える。この服にして正解。
→ 今現在はほとんど駄菓子を食べないが,小学生の時分には食べていたので,紹介されてくる駄菓子がなかなかに懐かしい。うまい棒はもちろん,ポテトフライもこざくら餅も好きでした,はい。こざくら餅の量は確かに減っていった記憶がある。今10個しか入ってないんやな……





・『咲-Saki-』13巻。主に準決勝の中堅戦。
→ 冒頭がいきなり霧島神境の海だが,作者の言を信じるなら異世界らしいので,すぐさま行けるのは納得した。
>霧島神境と神境の海と言われてる場所は鹿児島とかではないちょっと特別な場所です。世界中の色んな山から入れますが戻る時は同じ山に戻ります。 
→ 滝見春が「相変わらずの貸切状態」と言っていたが,そりゃ利用者少ないだろうな。むしろ多かったら霧島神社関係者どれだけ海好きやねんと。加えて霞さんが「海の家がない」と言っていたが,なくて当然である。さらに「宮守の子たちは今晩こっちに着く」と言っているが,移動には時間がかかるらしい。“山”じゃないとダメだとすると,高尾山あたりから移動するのだろうか。東京の都心から高尾山なら電車で1時間というところだが。ある程度高い山や霊峰じゃないとダメなのかも。あと,霧島神社の関係者がいなくても,宮守の面々だけで異世界に渡航可能なのか? それとも霞さんあたりが迎えに行くのか。謎は深まるばかりである。しかし,本気でファンタジーじみてきた。そりゃ麻雀も現実とは違いますわ。
→ 雀明華については別記事にて。第120局の登場シーンはメリー・ポピンズがモチーフだと思うのだが,これだけはどうしても南仏につながらなかった。元ネタがメリー・ポピンズではないか,関連はないけど一発ギャグで入れてきたか,いずれか。ただ,今思うとp.29で席決めで引いた牌が“南”だったのはヒントだったんだなと。これで南仏と気付けというのは無茶です立先生。
→ 最大のツッコミどころはやっぱり「欧州選手権では対局中に歌ってもよい」という謎の設定。向こうだとそれはスタンダードなのか。
→ p.153のたかみーがかわいすぎて死んでしまう。決勝の中堅戦,私は正気を保っていられるだろうか。
→ 最後に揺杏さん,個人で立体裁断とかしてあれだけの服を仕立てあげるのは相当すごいのでは。フィリア学院に進学しよう(提案)という,エロゲーマーにしか通じないオチをつけておく。


・『シノハユ』2巻。主に閑無編。あー,こういう無敵系の子おったなーと。幼少期は引っ越しを繰り返していたが,どこの小学校にも大体いた。中学入ったくらいまでは「基本無敵」な子がいたが,中二くらいからいなくなっていった気がする。その辺りで専門化が進むのだろうか。まあ,最初からインドアに特化した私には別世界であったが。閑無さんは高校になっても無敵そうだが,どうなっているのか大変気になる。……高校生編は何年後だろう……  
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2015年03月02日

咲関連の気になったもの(14年7月下旬〜9月中旬頃)

・【アニメ記事】咲-Saki- 咲-Saki-全国編 回想が長い高校はどこだ(二回戦先鋒戦・次鋒戦編)(ニワカ王者)
・【アニメ記事】咲-Saki- 咲-Saki-全国編 回想が長い高校はどこだ(二回戦中堅戦・副将戦編)(ニワカ王者)
・【アニメ記事】咲-Saki- 咲-Saki-全国編 回想が長い高校はどこだ(二回戦大将戦編・最終結果)(ニワカ王者)
・【アニメ記事】咲-Saki- 咲-Saki-一期 回想が長い高校はどこだ(県決勝先鋒戦〜副将戦編)(ニワカ王者)
・【アニメ記事】咲-Saki- 咲-Saki-一期 回想が長い高校はどこだ(県決勝大将戦編・最終結果)(ニワカ王者)
→ 回想の長さと勝敗は,実際にはあまり関係が無いことを示した貴重なデータ集。よくぞ数えた。回想は負けフラグなんかじゃないぞ。
→ ただ,県決勝の場合,正直スポットライトの当たっていない中堅・副将の二人を抱えた風越が一番短いのは当然として除外すると,二番目に短かった清澄の勝ちあがりで,やはり「回想の長さが敗因」と言えてしまうのかも。
→ さらなる検証のために,次は誰かが原作のコマ数で(他力本願)


・衣「あれは…チャンピオンか?」(おかしくねーしSSまとめ)
短いけどこういうの好き。衣ちゃんってこういう役割なところあるし,本編であってもおかしくなかった光景かも。


・【考察】たかみスロットが7つだったのは本当に間違っているのか?(麻雀雑記あれこれ)
→ これにはたかみー好きのDGさんも納得。ということは,理屈の上ではたかみースロットゼロもありうる。魔物級3人で囲んでスロットが3つとかで南4局まで来てしまい涙目のたかみー,超見たい。



・【朗報】咲-Saki-13巻&シノハユ2巻の背景が発売3週間前なのに特定(近代麻雀漫画生活)
→ 特定班すごい(小並感)。いや,これは本当にすごい。先読みて何。場所が他の背景の近く,かつ坂や階段が使われやすいという傾向を踏まえた上という理屈を知るとなるほどとは思う。が,それにしても本当に当てちゃうのは驚異的な研究力と言わざるをえない。


・小林立先生のサイトの過去ログまとめ(気分次第。)
→ 後追い勢としても便利すぎるサイト。
→ ちょっと驚いたのは「アニメ8話で久とまこを強めてくるところなどは「新入生を待ってたことと悪待ちをからめてくるんだ…浦畑さんすごー」とひたすら感激しましたし」(09.09.01)って書いてあるってことは,あれは元々リッツの案ではなかったということか。
→ もう一つ驚いたのは,2010年にほとんど更新がなかったこと。この頃が一番切羽詰ってたのかも。1期のアニメが終わった後ではあるが。  
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2015年03月01日

雀明華の元ネタについて判明していることまとめ

以下,ほとんど自分で調べた要素がないので,自分がまとめるのも何かなーと思いつつ,誰もやらないままなのもネット上の損なのでやっておきます。

○様々な論拠から,雀明華の元ネタはエディット・ピアフ及び南仏に関連する事項と推測される。
・エディット・ピアフ(Wikipedia)

1.「らっさいらっさい」から推測される明華が歌っていたとされる曲は,エディット・ピアフが歌っていたもの。
「あっさいら,あっさいら」のつなぎがくっついてらっさいになっている模様。




2.エディット・ピアフは芸名だが,「ピアフ」は「雀」を意味するパリの俗語。
・参考:Moineau(フランス語版Wikipedia)の下段,Moineau dans la culture populaireに記載有り。雀明華の名字。また,無論のことながら麻雀の「雀」でもある。


3.明華の出身地ソフィア・アンティポリスと,エディット・ピアフの死没地グラースは同じアルプ=マリティーム県にある。
・参考:プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏(Wikipedia),およびアルプ=マリティーム県(英語版Wikipedia)
→ ついでに言うと,プロヴァンス地方というと強烈な“南風”であるミストラルが吹くことで有名。言うまでもなく明華の二つ名は「風神(ヴァントゥール)」で,麻雀では風牌を多く集める傾向がある。実は私はソフィア・アンティポリスの地名と彼女の打ち筋からこっちが先に引っかかったし,先行記事では指摘もされていた。
・参考:雀明華ちゃんについて(さくやこのはな),および風の山?救国の聖女? 雀明華仮説(アルカ茄子)
……が,そこから他のプロヴァンス要素と全く結びつかなくて放棄していた。シャンソンはさすがに知りません。


4.すっごい深読みすると岩館揺杏との関連性が出てくる。
有珠山高校についてはキリスト教モチーフが極めて多用されており,それぞれの名前にも反映されている。岩館揺杏の名前は「岩館」がおそらくペテロ,揺杏は「ゆあん」の読みからヨハネからと推測されている。今気づいたけどヨハネ・パウロだと前々教皇と同じ名前。残念ながらぺテロなのだが。
・参考:第114局[調整]◆撻優織丱譴△蝓曄覆気やこのはな),および岩館揺杏元ネタ探し(アルカ茄子)
→ 一方,エディット・ピアフの本名はエディット・ジョヴァンナ・ガション(Edith Giovanna Gassion)で,Giovannaはヨハネのイタリア語形(エディット・ピアフはイタリア系で,その意味でも伊仏国境にあたるプロヴァンス地方とは関連性がある)。前出の記事でさくやこのはなのあおいさんが指摘しているように,プロヴァンスと言えばマグダラのマリアが隠遁した土地としても名高い。
→ これがどう関連してくるかというと,
・聖書においてマグダラのマリアとペテロは対立構造にある。4つの福音書でマグダラのマリアに好意的なのがヨハネ福音書,逆に厳しいのがルカ福音書。最も顕著な例として,ルカ福音書は「ノリ・メ・タンゲレ」のエピソードをほぼカットした上で,「使徒たちには、それが愚かな話のように思われて、それを信じなかった。ペテロは立って墓へ走って行き、かがんで中を見ると、亜麻布だけがそこにあったので、事の次第を不思議に思いながら帰って行った。」(第24章11〜13行)と,イエスが復活したというマグダラのマリアの証言をペテロに疑わせるエピソードをわざわざさし挟んでいる。
・『ダ・ヴィンチ・コード』において「ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》に描かれたヨハネは,実は女性でマグダラのマリア」とされ,これがマグダラのマリアがイエスの妻だった説の論拠とされている。さらに,マグダラのマリアの隣に座るペテロが彼女に敵意を向けた顔をしていると指摘。これ自体は珍説としか言いようがないが,史上最も有名な珍説であろう。
→ 以上から,ヨハネを挟んでペテロとマグダラのマリアが立つという構造が,『咲』における中堅戦の背景として存在すると考えることもできる。この考察は自分でしておいて正直深読みにすぎると思うのだが,ただ,「マグダラのマリアが麻雀でペテロ(とヨハネ)をぼこぼこにした」と考えるとその光景がめっちゃおもしろいので,それだけでも記述する価値があると判断したことを付記しておく。
  
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2015年02月18日

咲関連の気になったもの(14年4月中旬〜7月下旬頃)

・阿知賀のドラゴンロードの『阿知賀編Portable』での仕様について(とっぽい。)
→ とすると,自記事での場合分けだと,裏ドラは「1.支配力が全くない。」。槓ドラは「2.開く前には支配が及ばないが,開いた後からは表ドラと同様の支配力を及ぼす。」が(ゲーム上の)正解かな。
→ 実際はともかく,ゲームで再現するならこうなるよなぁという納得感はある。ゲーム上で予定説を取るわけにはいかないし,世界線の収束はプログラム組もうとすると大変な複雑さになりそうで。


・5月17日は新子憧さんの誕生日です。(NaNじぇい)
>「それほど特殊なパーツはないはずなのだが、やたらと垢抜けてて可愛いキャラデザだよなあ… 」
→ これはある。これほど垢抜けてる感じが強いキャラデザなのはなぜなのか。配色の勝利かなぁ。ピンクは強い。お陰でひどい風評被害も生まれたけど。


・【咲SS】景子「折れた刃は錆びつかない」【越谷女子】(おかしくねーしSSまとめ)
→ これはおもしろい補完。あのラス確跳ね満からよくこれだけ膨らませたもんだ。南4局の使い方が特に上手い。


・【検証】咲-Saki-のチップ収支を調べてみた -長野県決勝編- (麻雀雑記あれこれ)
→ おもしろい。1位はまあそうだろうなと。
→ 20位は確かに意外だった。咲さんはなぜだかドラが乗らない(特に裏ドラ)傾向があるけど,赤牌はそれなりに持っているイメージがあったので。このイメージはどこから出てきたのかなぁ。県予選決勝オーラスの数え役満の赤五筒かも。


・『咲-Saki-(8)』(小林立、 スクウェア・エニックス)感想(石壁に百合の花咲く)
>一部にシスヘテ男性向けの安手のソフトポルノ的なあざとさがある点は引っかかりました
→ 私も一気読みの後発勢なので,実のところそういう違和感は正直あった。現代日本とは社会の風潮がいろいろ異なるんだ,と後で納得したが。じゃないと国広くんの私服,いわゆるNaganoStyleとかギャグだしなー。
→ ただ,それがヘテロ男性向け媚とは思わなんだが,それをヘテロ男性が言っても説得力は無いか。


・家紋から紐解く、姉帯姓と六曜の関係 - 前編(LAT. 39°20' N)
・家紋から紐解く、姉帯姓と六曜の関係 - 後編(LAT. 39°20' N)
→ 完全に出来の良いミステリ小説だこれ。
→ 調査内容もすばら。梅つながりで言うなら,五筒開花も見立ては梅。何かと梅がかかわる漫画ですわ。
  
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2014年09月28日

咲関連の気になったもの(14年2月下旬〜4月中旬頃)

気づくと4ヶ月ぶりらしいですよ(小声)


・咲-Saki- 考察・解説・レビューまとめ(とっぽい。)
→ すばらなリンク集。現在は1.0bだが,どんどんバージョンアップされていくと思われる。
→ クロチャーが多い理由については……クロチャー書きやすいねん(言い訳)
→ 何が恐ろしいって,大体全部既読だってことだよ。でも,日常的に咲アンテナを巡回して,はてブでも咲関連を追ってればこうなるよねぇ。いのけんさんがはてブでがしがしブクマしてくれるおかげで,咲の良い記事が非常に見つけやすい。


・辻垣内智葉 日出づる処の皇子?(アルカ茄子)
→ 「辻ノ垣内瓦窯」の一致はすごい。この部分ですごく説得力が増したと思う。
→ つまり聖徳太子=辻垣内智葉=豊聡耳神子が成り立つ(東方脳)……コラボ先が妙なところで増えましたなぁ。こちらのガイトさんはポン刀抜いてましたが,あちらの神子さんはエクスカリバーぶっぱしてました。元ネタがああなのにどうしてこうなるのか。いや,元ネタも案外と好戦的だったという話もありますが。


・「風神」雀明華の風牌を集める能力はどれくらい強いのか?(麻雀アニメ&麻雀ゲームあれこれ)
→ めちゃくちゃ強いよなぁこの能力。いろいろメリットあって攻防ともに優れてるけど,やっぱり最大のアドバンテージは「和了れる1翻が最初から確定している」だと思う。
→ 何より,他の能力よりも打ってて楽しそうな能力。麻雀というと1翻確定させてからどこまで押すかが楽しくもあり苦しくもあるが,1翻確定してるから自由度が高くより楽しめる気がする。普通にあがるかトイトイにするかホンイツにするか,チャンタもあるし本編であったように混老頭だって見える。


・【全国編アニメネタバレあり】咲全国編アニメ13話の考察 覆気やこのはな)
→ 西洋美術史ネタが多くて私的にはとても興奮している。パントクラトールのキリストとかニッチすぎるやろ……と思ったが,正教圏ではよく見る図像なので,ネリーさんなら見慣れてるかも。ただし,ネリーさん移民説もあるし,どの程度現地にいたか,どの程度信仰があるのかは不明。今度の展開で明かされるかも。というか,原作でこの関連からのその辺言及があったら,喜びすぎて発狂するレベル。
→ ちなみに,「パントクラトールのキリスト」は一つのタームなので,ビザンツ美術の専門家であっても「ハリストス」とは呼んでないはず。確かに,宗教学および日本正教会の言い方からすると「全能者ハリストス」が正しいのだけれども。(補足)
→ そういえば,パントクラトールのキリスト像がなぜほぼ正教圏でのみ流布しているのか(カトリック圏ではあまり見られないのか),は調べたことないなぁ。そのせいか,パントクラトールのキリストなんて知ってる人はまず間違いなくキリスト教に詳しいか,ビザンツ・東欧美術が好きのいずれかだと思う。そしてそんなネタがさらっと出てくるリッツ,ますます何者や……
→ 爽のイメージ映像は,ライオンだとすると,キリスト教的にはネタがありすぎて絞れない。ダニエル? 聖マルコ? 聖ヒエロニムス? まさかのイエス本人? さくやこのはなのあおいさんが続編記事を書くみたいなので,楽しみに待っていよう。


ところで,「ミョンファの元ネタまとめ」は誰かがやるだろうと思って期待して待ってるんですが,私がやってもいいです? やってしまうと完全に他人の褌になるんですが(小声)
  
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2014年06月02日

咲関連の気になったもの(14年1月上旬〜2月下旬頃)

・『咲-Saki-』界隈からホモフォビアをなくそう (Danas je lep dan.)
→ 賛同&紹介。こういうのは地道にやっていきましょう。カジュアルな差別の指摘は難しいのだけれども。
→ 「なんか,はてな村の濃いところと外部の接触事故にも見えてきた」とかコメントしたのだけれども,異論・反論のコメントの多くがはてな村の議論でテンプレ的に見たようなものではあり。


・牌のお姉さん瑞原はやり(28)はどのくらいキツいのか(はやりが一番だいっすっきー!)
→ 良記事。つまり,はやりんもあと1年はいけるってことだね(震え声)
→ しかし,そうか。もう田村ゆかりも38歳か(上記記事時点では37歳)。この間自分で認めてたしな……。私が中高生の時から現役だったから,そりゃそうなんだけれども。


・全国編二回戦先鋒戦東一局3本場の攻防からわかること(麻雀アニメ&麻雀ゲームあれこれ)
→ 神代さんに関するあれこれ。
4a.その時(目覚める前)の神代小蒔が相手の当たり牌を抱え込む能力を持っていた可能性。
4b.当たり牌の抱え込みは目覚める前の能力ではなく、目覚めた局だけのデメリットとして生じる呪いのようなものである可能性。
4c.将来確実に振り込むことが決まったため、強制的に目覚めた可能性。(ようするに、目覚めるスイッチの一つは近い未来の振込という可能性。藤原利仙を完封できたのは最後まで振り込まなかったから……とか?)
という私的は目から鱗。4a-c.のいずれとしてもおもしろい。神代さんはまだまだ謎が多い。


・天江衣ちゃん(NaNじぇい)
→ 「決勝大将戦が普通の麻雀になるって予想してる人は結構いるね」「麻雀を楽しむ心を思い出して天衣無縫の極みに達しそう」はそろってる能力的にありうる。最後の一人が未確定なので,それ次第でまた考察の方向性が変わってくるのかな。
→ もしくはそれでも咲さんが他者の妨害にもめげず嶺上開花であがるかどっちかかなぁと。それはそれで見たいような。もちろん,このどちらともぜんぜん違う闘牌になる可能性も大いにありますが。


・中国麻将で一番強いのは誰だ?【イントロダクション&〜長野合宿編】(ぐりーん哩)
・中国麻将で一番強いのって誰やのん?【Side-B全国編】(ぐりーん哩)
・中国麻将で一番強いのは誰ぞ?【阿知賀&シノハユ編】(ぐりーん哩)
→ 中国麻雀でも嶺上開花と海底摸月の価値は高かった。槓子自体の価値に至っては中国麻雀の方が高い。ニ暗槓で役になるとは。しかもツモの破壊力も高いので,強制的にツモあがりになる嶺上開花の攻撃力もとんでもないことに。長野県決勝のアレに至っては153点オール(日本麻雀換算76500オール)って。ひょっとして咲さん,中国麻雀ルールの方が恐ろしいのでは。もっとも,嶺上開花で8点もあると,本来の能力であるところの点数調整は非常に困難になるが。
→ 一方,阿知賀編の面々はどこの高校でも能力が消えている気がした。リーチとドラが消滅すると辛い。
→ 最近中国麻雀への興味がわいてきた。ちょっとがんばってルール覚えてみようかな。

  
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2014年04月23日

咲関連の気になったもの(13年12月上旬〜12月下旬頃)

・咲-Saki- Characters
→ 咲キャラたちの名前・身長・誕生日などについて。リッツは「とりあえず設定は全部作らなきゃ(使命感)」な人だよなぁとは思っていたけど,ここまで全部決めてたとは。
→ いろいろ見るべきところはあって,すでにいろいろな言及が行われているので今更自分が書くべきところもない。私的に一番興味深かったのが臨海の監督の名前で,Windheimってことはドイツ人なんだろう。ここから名前だけ出てるドイツ人のブルーメンタール姉妹らにつながるのかも。
→ 界隈的には誕生日が一番の衝撃だったらしく,toppoiさんがカレンダーを作っていた。そして,「これで誕生日祝い放題や!」と言って,本当に全員祝っているいのけんさんはマジでぱない。(直近でセーラにリンクしておく


・咲-Saki-キャラが青蛇を打ったらどうなるのか?(麻雀雑記あれこれ)
→ ルール読んだ瞬間「なんだこの咲ちゃん無双ルール」と思ったw
→ 玄の槓ドラに関する議論にもかかわるなぁ。私は裏ドラ・槓ドラは予定説を取っているので,しののぬさんの想定には沿うのだけれど。他の人からするとそうでもないかもしれない。


・龍門渕透華 龍神の荒魂と和魂(とっぽい。)
→  あ,俺だ。>「咲衣が好きな人は東方なられいすいかやレミ霊が好きなんじゃないかと思っているのですが、賛同者はいらっしゃいませんか。」
→ 言われてみれば,咲衣とレミ霊・れいすいかは同じ構図だなぁ。どっちも強者ゆえの孤独に陥ってた魔物たちが,別の魔物によって打ち破られて,両者が打ち解けるという。デレたロリババアは至高。無論,天江衣は正確に言えばロリババアではないが,要素的には近いので。
→ 東方の方は「いつもの東方」ではあるのだけれど,咲の場合は今のところやや特殊な事例だ。あとはあるとしたら照と淡もこのパターンじゃないのかなとは推測している。


・咲12巻の表紙に立先生は何かを仕込んでいる(あっちが変)
→ なんという夢広がる考察。そして,『咲日和』さえ矛盾なく本編に織り込んでくる奴ならそれくらいのことはやりかねない。
→ 考察通りとすると,公式ページのリッツ曰く「先の展開とかについてはあまり答えないつもりではありますが全国個人戦とその後の後くらいまではやりたいです。」だそうなので,“その後の後”に出てくる光景ということになるのかな。


・淡穏とまどほむには声優以外にも繋がりがあるのかも (私的素敵ジャンク)
→ 叛逆ネタバレ注意。/やはりまどほむは真理であり穏淡も真理であった。


・【アンケート】咲-Saki-1年生人気投票(NaNじぇい)
→ ハオのコメント有名人多すぎィ!sengoku38さんに至っては懐かしいレベル。
→ 南浦さんのところのイケメンアメリカ教師さんwwwwwwwこれも懐かしネタやろ。
→ ネリーのところのサカルトヴェロ語コメントはグーグル翻訳で英語にしたところ
There are many beautiful women in Georgia. Why not try wooed the beauty on the screen in front of everyone in our country as a small child compared to Georgia once again by all means.
January 2, 2014, the Ministry of Foreign Affairs of Georgia (Ministry of Foreign Affairs )
となった。サカルトヴェロ外務省のコメントでした。
→ あそこの管理人さんキャラ立ってるよなぁと。>「・部長に黒糖ごと味見されちゃうはるるの薄い本ぐう抜ける(某まとめアンテナ管理人さん)」
→ のどっちのところも割と激しい。当時このネタわからなかったけど,今ならわかるぞw>「・iPS細胞について詳しく話を聞かせてください!! (高山春香さん)」。はるぽっぽさんは自分の作品にお帰りください。
→ 女子高生のアコと川島さん(28)を演じ分けられる東山奈央すごい(小並感)そういえば確かにモバマスとも声優けっこうかぶってるわ。twitterで見かけたが,「咲・艦これ・モバマスのうち,2つやってない声優の方が少ないのでは」。確かにそうかも。
→ シズのところが某アニメのネタバレばりばりなんですがそれは。前世からの宿命だからね,仕方ないね。
  
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2014年04月17日

【咲-Saki-】「末原さんは全ての点数移動にかかわる性質を持っている」説

アニメの感想でちらっと書いたが,私は末原さんは全くの凡人ではないと思っている。いや,「姫松の大将を務めているくらいなんだから,一般人よりも雀力強いに決まってるじゃん」という意味での凡人ではない。平たく言えば,何かしらの能力・性質を持っているのではないか,と疑っているからだ。理由はいくつかある。

まず,前出のアニメの感想で書いた通り。実は末原さんも凡人ではなくて“自覚のない妖怪”なのだとしたら,見事に話がひっくり返っておもしろいし,咲さんの怯えも納得がいく。『咲』の一つのテーマとして,積極的に楽しむことが挙げられる。で,能力に振り回され,機械的に打ってきた人たちが打ち破られてきた光景は,これまで本作ですでに繰り返されてきた。そろそろそのアンチテーゼ――無自覚な能力者,それも能力とは言いがたい,自分が必ずしも有利になるとは限らない類の性質の持ち主が登場してもいい頃だろう。これは自らが「奇幻な打ち手」という自覚のある,これまでの強力な登場人物たちとは正反対だ。それが宮永咲と対峙するなら,準決勝大将戦は咲の転機として大きな意味を持ってくる。これに加えて,どう見てもなんかある爽にネリーなんだから。決勝を見据えて,咲の本質に迫る何かがそろそろ明かされてもいい頃合いだろう。

じゃあ咲にとって嫌な性質とは何か,というところで「全ての点数移動にかかわる」というのはどうか。咲の能力はいくつかあるが,私は「プラマイゼロで終わりたいという動機」がスタートで,「プラマイゼロを達成するために細かな符の調整が必要になった」ところから,彼女は「嶺上開花」と「場の圧倒的な支配力」に行き着いたのではないか,と思っている。これは,『咲』が「70符2翻」で始まったところが非常に説得的で,このとき咲は,まさにプラマイゼロのために符を調整したのである。であれば,彼女にとって一番嫌なのはプラマイゼロの達成を阻害されることではないか。とすると,全ての点数移動にかかわるなんていうのは天敵で,それも自分の支配力よりも上だったとしたら。調整が極めて難しくなるはずである。そりゃもう,開始時に自分は1000点なんて思い込みをしている場合ではなくなるはずである。二回戦大将戦南三局に至るまでの過程は,おそらくあれしか自分が勝つビジョンが見えなかったのではないか。咲さんが何を見ているのかはわからないが,彼女本人にしか見えないパラメータがあって,唯一見つかったルートが,あそこで末原さんに倍満を上がらせるというものだったと。(「要するに咲さんはTASさん」という言葉が頭をよぎったがダジャレではない。でも,あれは乱数を調整してるんだと考えると,理解はしやすい。)

で,二回戦大将戦は具体的にどうだったのよ,というところで,ここが完全に他人の褌なので躊躇していた,というのが本稿を書く筆が遅かった最大の原因だったりするのだが,こういうのは大体咲グラフさんを見れば一目瞭然でわかる。

・圧倒的な実力差を見せつける咲さん 〜末原さん蹂躙編〜(咲グラフ)

掲載されている表を見ての通り,末原さんは全ての点数移動にかかわっている。おまけに,咲さんがほとんど同じ符で上がっていない(40符だけ二回)ことから言っても,かなり無茶して調整していることが推測できる。無論のことながら「偶然じゃないの?」と言うこともできるが,一応作中の他のどの対戦を見ても,一人が全ての点数移動にかかわっていたことは無いはずである。(実は際どかったのが2つある。1つはAブロック準決勝先鋒戦の照。これはすぐに思い出していただけると思うが,怜がすばらに差し込んだ局だけ照がかかわっていない。もう1つが,Aブロック準決勝大将戦の淡。前半戦南二局で竜華が姫子からロン上がりしていたので,ここだけ淡がかかわっていない。枕神怜ちゃんが使われた局である。)

まとめると

・二回戦大将戦の末原さんは,実際に全ての点数移動しており,現状末原さんが参加していない麻雀で全ての点数移動に絡んでいた人は(多分)いない。
・咲さんの能力の基盤を考えると,「全ての点数移動にかかわる」は己の根幹にかかわる天敵
・そろそろ自覚のない性質持ちが物語にかかわると,深みが増すのでは

これらが,この仮説の根拠になる。これで準決勝大将戦東一局でいきなり末原さんが点数移動にかかわらなかったらこの説は無かったことに。
  
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2014年04月15日

2014冬アニメ感想(咲・中二病・桜trick・鬼灯)

全体としてネタバレ全開。今期は4つとも大当たりで,私的には大豊作のクールであった。

・咲 全国編:自分としては初めて最初から追うTVシリーズの『咲』となったが,とても楽しめた。後追いで見た無印・阿知賀編と比較して,一番見たいものを見せてくれたのが今回だったかなと思う。妖怪大戦の派手な演出も,原作で漏れた設定の描写もとても良かった。特に後者。エイスリンの能力の詳細がわかったことや,永水の控室の詳細が判明したのは嬉しかった。エイスリン強すぎやろ……負けたのはまさに「能力に打たされていたから」であって,経験を積めば末恐ろしい。
→ 伝奇要素を若干説明過剰だったところは賛否両論で,私はまあありかなと。アニメは映像がつくからそれに乗せる音声が必要で,組み合わせることで説得力が増す。これは『咲』における伝奇要素と相性が良い。漫画であれば「材料は撒いたので察してください」の方がかっこいいが,アニメは逆だということで。
→ 個人的に残念だったのは,末原さんのカタカタが無かったこと・咲さんのプラマイゼロに気づいたところでもショックが薄そうに見えたこと。これは痛い。実際,今回のアニメ化においては末原さんに悲壮感が足りず,「妖怪三人に叩きのめされた凡人」からの「凡人の意地を見せて2位」というインパクトも薄かったし,「実際にはその2位も怪物の手のひらの上だった」という絶望感も,非常に薄かった。この末原さんの感情の揺れ動きは2回戦のハイライトだと思うので,これは本当に残念である。
→ しかし末原さん,凡人凡人と自分では言っているが,実際には姫松の大将を任される程度には強いわけで,それだけの自負心もあったはずである。単純に,身近に愛宕姉とかセーラとか荒川ちゃんとかいるから,凡人と言い張っているだけで。しかも,2回戦の相手のうち1人は永水だが,あと2人は無名校。咲さんは「天江衣を倒した」情報が入ってたかもしれないが,姉帯さんは完全にノーマークだったはず。それが蓋を開けてみれば妖怪大戦争だったのだから,彼女の心情はあまりある。「半ばセルフハンディキャップのつもりで凡人と言ってたら,本当に凡人であると自覚させられてしまった」。しかし,実は末原さんも凡人ではなくて“自覚のない妖怪”なのだとしたら,見事に話がひっくり返っておもしろいし,咲さんの怯えも納得がいく。で,実際そうなのではないかと私は疑っている……というところで後日別記事に(書く書く詐欺になっているが)。


・中二病2期:この期に及んでライバル作ってぶつけてどうすんねん,どうせ盛大にふられるやろと思っていて,事実そうなったが,終わってみると七宮を出した理由はよくわかった。というか,2期まで終わってやっと本当に「中二病でも恋がしたい!」のタイトルが意味をなした。
→ 要するに,七宮は「恋をすると中二病を卒業してしまう」勢の代表なのだ。というよりも,普通はそうで,六花だけが例外だったということだろう。その六花さえも,卒業しかけてしまった。じゃあどうする。どうやって止揚する? というところで,アンチテーゼとして登場したのが七宮であった。見事な仕掛けである。ストーリーは表向き「13話かけて,七宮が壮大に振られる話」以上の何物でもない。その実は「六花が恋と中二病をアウフヘーベンする話」である。そうしてタイトルに回帰したのだ。
→ ところが,「両立できるなら私だって……!」となるのが人間の心理である。でも親友の六花との三角関係は避けたいというところで,結局恋を捨てる勢に戻っていくのが本作の七宮だ。そんな彼女も,初恋は実らなかったけど,またどっかで別の恋をするのでは。その時は両立に成功することだろう。
→ 六花や七宮とは逆パターンとして,モリサマーも良かった。中二病を卒業するにしても,完全否定は寂しすぎる。黒歴史はできれば肯定的に封印するのがいいのでは,というのがモリサマー編のメッセージだろう。その意味で,凸森だけ掘り下げられずに終わった感が。まあ彼女はもともと中二病と社会生活を両立させている器用な子なので,掘り下げる意味もあまりないのかも。3期に期待して。


・桜trick:今期の私的ダークホース。1・2話を見たところくらいまでは「なんだこのレズ物AVは」という感想だったが(※),2話が終わった辺りから楽しみ方がわかってきて,あとは最後まですんなり楽しめた。
→ これ,メインのカップルは単純な関係ではなくて,百合と括られる様々な要素を多く重ねて持っている。それこそレズ物AVから恋愛も含め,恋愛未満の百合まで含めて。監督が 「まだ恋愛まで行ってない段階の女の子たちが、スキンシップの延長線上でキスという行為自体にハマってしまった、みたいな感じなのかなと思っています。」と言っていて,当時それはないだろというブコメをつけたのだが,今になってみれば理解はできる。最終話の春香が「付き合う」ということの意味を理解してなかったという描写を見るまでもなく,春香と優は一面では成熟したカップルで,一面では未熟なカップルでもあった。それにしてもアニメの描写はやたらと性的だったので,上記のような第一印象になってしまったわけですが。
→ 作中一番印象に残ったセリフは,父親が「どこの誰とも知らん男なんかに、春香は絶対やらないぞ!!」と言った際の「女の子ならいいんだ」である。無論LGBT的・政治的にその発言は正しいわけだが……うん。違う,そこ(性別)じゃない。
※ 言うまでもないですが「レズ物AV」という表記はニュアンス上のわざとで,本来使わない言葉です。

・鬼灯の冷徹:実のところコメントすることがほとんどないのだが,随所のギャグがおもしろかった。難しい原作だと思っていたけど,見事にアニメ化を成功させたと思う。円盤も売れてるらしいし,原作の貯蔵はまだまだ豊富なので,割とすぐに2期が始まってもおかしくない。

  
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2014年03月20日

咲関連の気になったもの(13年11月上旬〜11月下旬頃)

・盛岡にある三ツ石神社から臼沢塞と薄墨初美について読み解いてみる (私的素敵ジャンク)
→ やっぱ現地調査大事だわ,と思わせられる記事。仕込むリッツもリッツだが,気づいて探訪するつんさんもhannoverさんもすごすぎる。舞台探訪かくあるべしというような記事。
→ お前もどっか調べてこいと言われたら……三河が舞台になったら現地調査するから(震え声)


・2人きりにさせると不具合が生じるカップル(あっちが変)
→ 「まるい」の破壊力wwwwwwww
→ 白望×宥はなんだかんだお世話してしまう互いが想像できる。このカップリングもありなのでは(百合脳)。
→ 胡桃×竜華はどちらの吸引力が勝つのか見ものですね。


・照や衣や怜や淡は固有結界の術者だった……?(とっぽい。)
→ あれは儀式だ,術式起動のための詠唱だ,と言われると納得する。そもそも呪術ってそういうもんだし。
→ 固有結界同士の衝突で,世界観の強い方が勝つからこそ説得力は重要なので……というところで拙文につながったのは,超絶身内トークですが。(参考:阿知賀編の説得力(
→ シズは一見して普通に麻雀を打ってるけど,他の能力者には蔵王権現のビジョンが見えてるとすると,固有結界自体は展開しているものかと。むしろこっそり何もしないのが儀式だったりして。モモと同じで。


咲-Saki-世界に、「天照大神」に続きついに「花鳥風月」が揃った件(近代麻雀漫画生活)
→ 高天原とあわせて衣ちゃん三冠王。
→ 一応書いておくと,
・天照大神:「天」江衣,宮永「照」,「大」星淡,「神」代小蒔。神話由来の別格能力者4人。物語の中核にかかわってくることが予想される面々。
・高天原:「高」鴨穏乃,「天」江衣,「原」村和。咲に立ちはだかるライバルたち。
→ 花鳥風月は深い意味は無さそうだけど,言葉遊びとしてはおもしろい。打ち筋といいあだ名といい,風はやっぱり明華かなぁ。


・清水谷竜華さんについて考える。(さくやこのはな)
→ 千里山の面々は全員名前に水の由来があるという話。大阪は八百八橋ですもんね。
→ そのノリで考えるなら東東京の面々は「町」に関連する名前でもおかしくはない。今のところはちょっと推測が立たないけど。そもそも4人が留学生なので,外国の都市出身という点ではクローズアップされている感はある。ハオの香港,明華のソフィア・アンティポリスともに目立つ感じで。だからこそガイトさんの地元民感も強い。
→ 京都は「八百八寺」だが,まだ一人も登場していないのであった。多分最後まで登場し無さそう。


・【速報】末原恭子(CV:寿美菜子)(NaNじぇい)
→ 末原先輩は「本当は弱くないのに相手三人が咲史上でも稀に見る極悪さだった」「典型的にも程がある戦犯顔&名言集」「にもかかわらず勝ち抜けて戦犯回避」の3コンボが重なったからこそ伝説になった。あのままガチで敗退してたらここまでの存在にはなっていなかったであろう。
→ >>479の部長の「何いってんだこいつ」顔の絶妙さよ。咲さんが末原さんの何を怖がっているのかについては一筆書く予定があるが,検証しながらアニメ見たいので,アニメが終わってからで。
→ ここで大爆笑したwwwwwww>臥牙丸「(ニッコリ)」。別に栃ノ心でもええんやで。
  
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2014年03月03日

最近買ったもの・読んだもの(主に咲3冊)

・『咲』本編12巻。表紙の荒川ちゃんかわいい,という話は置いといて。先鋒戦,ガイトさんの打ち筋は正直まだよくわからない。能力とか非能力とかそういう次元ではなく,あえて言えば「異様な直感と豪運」としか言い様がないものが働いている。ただそれを言うなら愛宕洋榎もそうなってしまうんだが,この二人は明らかに打ち筋が違うので,表現が難しい。ガイトさんは弘世様のような狙い撃ちもあるが,愛宕洋榎は単純に鉄壁である。この辺はもうちょっと今の中堅戦と,(多分臨海が上がってくるであろう)決勝戦先鋒戦で観察したい。
→ もしくはこの辺を整理整頓する考察をですね,誰か(他力本願)。
→ 次鋒戦はおもしろかった。というかちょっと中国麻雀打ちたくなってしまった。暇と余裕ができたらルール覚えてみようかなぁ。
→ しばしば本編が「決勝いつだよ」「個人戦は何年後だよ」とぼやかれてますが,あえて言おう。「カバー裏の冒険完結するん?」

・『シノハユ』1巻。まだ1巻なのでいかんとも全体像が見えてこない。どういうストーリーなのかは2巻を待ちたいところ……だが,ゆっくりやる予定なのか,連載の様子を見ていると2巻でもまだ見えてこなさそう。
→ それはそれとして,「優勝して目立って母親探し」の競技が麻雀とは……現実だとありえんな……それも含めて,本編や阿知賀編よりも情緒的な雰囲気を保ってると思う。この雰囲気のまま進んでいくと慕ちゃんが死にそうで怖い。

・『咲日和』3巻。プロテインは万能調味料。ちぃ覚えた。
→ 新道寺の皆さんが「麻雀部でしかできないこと」で悩んでいたが,「リザベーションなどiPS力を高められます」でいいのでは。は,ひょっとしてあの世界は別の種目でもiPS力を使った技が常識なのでは?咲世界のサッカー漫画や野球(ソフト)漫画・テニス漫画待たれる……それってキャプ翼やテニヌなのではというツッコミは禁止で。
→ 基本崩してあるんだけど,たまに本気絵が来るから動揺する。p.64の漫ちゃんとかあなどれない威力。
→ そのデフォルメ絵で見てもたかみーはかわいいなぁ。
→ かなり崩してあっても,こういう4コマらしからぬ表現が咲日和にはある。それはおっぱいが大きいキャラはデフォルメ絵になってもおっきいままであること。大概の場合,デフォルメにしたらつぶれるんだけどな……この辺は木吉紗の考えかリッツの指示か。


・『ゆるゆり』11巻。11巻まで来ると特に追加して書くこともなくなってきたので,適当に。
→ 71話,結衣先輩ボケもいけるやん。
→ 76話,似たもの同士に見えて,ちゃんと考えてぼけてる京子と天然の櫻子の違いがよくわかる回。必然的に京子がツッコミに近く。そういう意味では71話の布石が効いてる。
→ 77話,私も逆上がりできない系小学生でした。中学生はそもそも体育の授業で鉄棒があった記憶がない。今ならわかるが,あれは単純に腕力と腹筋が足りなくて身体が浮き上がらないのが,全国の逆上がりできない系小学生の原因だと思う。コツとかそういう問題じゃないので,身体を鍛えましょう。
→ 特装版特典の1話リメイクについては,確かに絵柄かなり変わってるから,リメイクしたかった気持ちはよくわかる。さすがに今のほうがおもしろい。
→ アンケートハガキ返送させる気完全に無いだろw

・なもり百合姫表紙集。この厚さで1500円は,装丁の豪華さを考慮しても高い。が,まあファンアイテムなので。
→ これ読んじゃうと,やっぱりこういう路線も読みたくなる。もちろん単純に百合度を上げて,「ゆりゆり」のような路線もいいのだけれど。
  
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2014年02月21日

咲関連の気になったもの(13年8月中旬〜11月上旬頃)

・魔物候補生として原村和、竹井久、高鴨穏乃、松実玄、福路美穂子を推薦する(とっぽい。)
→ 私の考えているチーム魔物の該当人物は同じ。条件はちと違う。個人的に重視している条件は3(伝奇要素)と4(オーラ・センサー),11(魔物特有の交流)あたり。
→ 残りはMukkeさんも指摘の通り,単なる”強者”の表現・特徴が多いかなぁ。魔物かどうかは関係なく,強ければそういう描写がある,というような。
→ 天照大神の連中が作中特別扱いなのは単純に強いからではない。それであれば彼女らも時折敗れているわけで(冷やし透華とか穏乃とか)。特殊な強さに加えて,「宮永咲」を語る上での特別扱いなんだろうと思っている。今のところ,神代さんだけ接点が無いけど。個人戦に期待しましょう。


・すこやん元ネタ探し(アルカ茄子)
→ すこやんタケミカズチはしっくり来るところで。作中最強だしねぇ。何より茨城出身というのが活かされるので。じゃあ麻雀上の能力は何よと言われると,さっぱり想像つかない。


・国民麻雀大会が開かれる場所はどこでしょうか?etc.( 私的素敵ジャンク)
→ 相変わらず超細かい。そんなとこにTORAHIMEって入ってたんかい。こういうの見ると,設定はちゃんと最初から練っていて,突然の思いつきというわけじゃないんだなと安心する。ただまあ,その設定生きてくるの何カ年計画よ,という話もなくはないが。


・咲-Saki-キャラで関西三麻(麻雀雑記あれこれ)
→ 玄はルール変えると超強化されるか弱体化するか極端。アク強いわ。その上がり形でチートイツとかないないw
→ ドラを集める能力は多くの麻雀漫画で登場するが,ドラを捨てられないのがアクが強くなってる原因だよなぁ。
→ ところで,我が家の場合サンマはマンズを減らさないわチーできるわで,ほぼ四人麻雀と全く変わらないルールである。こういう関西サンマは打ったことないが,見るからにやりづらそう。


・すこやんの時事系列を調べたら寝不足スパイラルだった(あっちが変)
→ 計4作品,ちゃんと計算してるんだなぁ。阿知賀編やシノハユはいいとして,咲日和まで入ってるとは思わなかった。
  
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2013年12月01日

咲関連の気になったもの(13年7月中旬〜8月中旬頃)

・シノハユ Side story of -Saki- の舞台は島根県松江市!(片腹大激痛)
→ 咲の背景特定班の仕事の速さは驚異的。いろんなコミュニティに属したが,これは本当に異常な早さ。
→ なんでそこで高速道路とソーラーパネルに気づくんだよとつっこまざるをえない。


・「咲-Saki- シノハユ」第0局の“はやりん暗号”を解いてみた(仮想と現実の真ん中あたり)
→ そして謎解きも超音速であった。作る方も作る方で,解く方も解く方やで……
・【咲-Saki-】シノハユの「はやりん暗号」は間違っていた【検証】(フリテンリーチで流して)
→ と思いきや,暗号自体が間違っていたという。実地調査大事。聖地巡礼(舞台探訪)大事。
→ しかし,リッツもまさか間違って暗号作ってしまったとは思っていないだろう。リッツの実地取材の時期と,今の状況が違うのか。リッツがgoogleマップを使って暗号を作成したせいでずれたのか。気になるところだ。
→ まあ,咲2050年説をとって,「2050年ではこうなんだよ(震え声)」というのが一番手っ取り早い解決策ではありますがw,それを言っては元も子もないのでありまして。


・和の右手打ちは最速・最善手へのロジックか?(とっぽい。)
→ 逆方向に振り切った結果として魔物の境地にたどり着いた和の矛盾がこんなところにも。toppoiさんの別記事にもあるように,これは彼女なりの固有結界の展開なのかもしれぬ。
→ ちなみに私は左利きで左手打ち。右手で打とうもんなら確実にチョンボの嵐でござる。


・【考察】咲-Saki-大会ルールのまとめ(麻雀雑記あれこれ)
→ ここまでのご自身の,および界隈の考察のまとめ。こういうのあると参照しやすくて助かる。
→ 「連風牌対子は4符」と「大明槓の責任払い」が読んでてそんなルールあるんだ,と思ったかな。あとは見たことある感じで。
→ ダブル役満無しというのはこういう麻雀漫画としてストイックなんだけど,単純に一発逆転要素がありすぎるのを防いでいるのだろう。そういうの咲っぽくないので。むしろ最近はリッツが積極的に4チームの点数をひらべったくしている傾向が強いので,阿知賀編はダブル役満はおろか倍満で逆転という展開であった。


・【考察】絶対安全圏は実は配牌を4向聴以下にしている?(麻雀雑記あれこれ)
→ もう一つ,しののぬさんのところから。これもとてもおもしろいデータ。実は早いうちから穏乃の侵略が始まっていたのか,それともリッツの数え間違えか。
→ こうなると全局分賽の目がほしい。すでにそういう検証あるんかな,とつぶやいたところ,しののぬさんご本人から咲グラフさんがやっていたことが示唆された。これを踏まえたさらなる研究が待たれる(他力本願寺)。
→ それはそれとして,咲グラフさん元気なんですかね。このデータの蓄積は間違いなく咲界隈に影響を与えたので,心配。  
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2013年10月10日

咲関連の気になったもの(13年6月中旬〜7月中旬頃)

・【考察】たとえ宇宙が滅んでも和はオカルトを信じない!!(麻雀雑記あれこれ)
→ 計算してみるととんでもない。まあ,信念ですなぁ。和が逆方向から上ってオカルトじみてしまった,というのは作中の部長のみならず言われることだけども,こうまでならんと逆方向からはなれない,ということでもあるかも。のどっちのおっぱいマジ大宇宙。


・【考察】大会ルールで大明槓の責任払いにツモ符はつくのか?(麻雀雑記あれこれ)
→ 「大明槓の責任払いをするルールでは嶺上ツモをツモとみなさずツモ符の2符をつけないルールが主流」私も初めて聞いた。実質的にロン上がりだからつけない,ということか。
→ つけるほうが自然に見えるなぁ。それはそれ,これはこれという感じで。
→ リッツは知ってて2符つけたのか,知らずに自然と2符つけたのか,すっごい気になる。


・第114局[調整] _兇硫能電澄覆気やこのはな)
・有珠山高校ってどんなところ?にちじょう編(さくやこのはな)
→ 有珠山はキリスト教(聖公会)系だった。こう言ってはなんだけど,聖公会とはマイナーどころを。
→ 永水と当たってたら宗教戦争だったなー。そしたらますます東方じみてたかも。もっとも,東方にキリスト教勢力は登場してないが(仏教・神道・道教)。
→ さくやこのはなさんの記事はミッション系の女子校の生活がよくわかっていい。名前の由来推測もおもしろいし,割りと信憑性が高い。
→ 知り合いにも白百合出身の人がいるが,聞いてるとやっぱり独特のコミュニティで違うなぁと。一番びびったのはキリスト教の授業があるのみならず,フランス語の授業があるということだが。


・「咲-Saki-」舞台探訪 有珠山高校編(クモノカケラ -舞台探訪課-)
→ 有珠山の聖地巡礼は難易度高い。永水の巡礼も難易度高いし,咲は辛いところに舞台がある……。
→ もちろん東京にも聖地巡礼できる場所はいくつかあって,特に東京国際フォーラムは超近場なんだけどホール内は機会がないと中に入れないという。自分は何度か入ったことがあるが,当時は『咲』を知らなかった。あとは東京湾・清澄庭園周辺は臨海女子だったりワハハさんの祖母宅だったりといろいろあるが,これも以前に行ったことがあり,同様に当時は『咲』を知らず(ry。改めて行ってもいいが,ちょっと時間がない。
→ 永水の聖地巡礼は,この間友人が九州旅行に行ってて,ある意味代理で達成してもらった感。前にも書いたが,あそこら辺は行くと東方やアオイシロの巡礼にもなるので,なんというかまとめてドン。  
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2013年09月16日

咲関連の気になったもの(13年4月中旬〜6月中旬頃)

・【考察】枕神+リザベーション!最強能力誕生の鍵は白水哩の女たらし力!(麻雀雑記あれこれ)
→ 原理は納得なのだが,オチがひどいw。最強の雀士になるためには犠牲が必要なのだ。竜華は犠牲になったのだ……
→ 哩さんの人妻っぽさが半端無いわけだが,あれはどこから来るのだろうか……後れ毛的なアレのせいか。


・dreamscape-5/17の更新
→ 「男子のインハイチャンプは二条泉ちゃんと同じくらいの強さです。」これは衝撃的だった。……やはりiPS細胞が無ければ強くなれないらしいぞ……
→ まじめに考えるなら,自分の中での結論は,
1.アニメの設定が間違っており,実際の競技人口は男子のほうが少ない。
2.ここ10年ほどの女子麻雀が異常に強い世代。(トッププロは例外的先例,大沼プロとかどうすんの?と言われたらどうしようもない)
→ このいずれか,もしくは両方かなぁ。こればっかりは考察材料がなさすぎるので,作者の続報待ちしかない。


・【咲-Saki-】鹿倉胡桃(25)← ぐう興奮する 他(やるじぇい!)
→ たかみー好きのワイも納得>「渋谷尭深(68)←なんか割と変化なさそう」 。ロリババアとは別方向に,ちゃんと老けてるんだけど,雰囲気とかあんまり変わってない。そこが彼女のかわいさだと思います,はい。
→ 天江衣(25)←小説で一発当ててそう。麻雀は日本最強のアマとかそんな感じで。
→ 彼女らの将来はけっこう妄想しがいがあるなぁ。


・ペア麻雀選手権、全選手入場!(やまのふ堂)
→ なんとも妄想が広がる。
→ もう清老頭しか見えない……>上重漫&妹尾佳織
→ どいつもこいつも最強そうに見えるが,やっぱり凶悪なのは天江衣&高鴨穏乃かなと。一向聴地獄に深山幽谷が加わったらどうなるんだ……三向聴地獄くらいに進化しそう。
→ あとどうかんがえてもやばいのが松実玄&宮永咲。カンドラが増やせること以上に,咲ちゃんの調整能力により玄さんがドラを抱えて爆死することが無くなりそう。ドラから解放されることなく,かつ自由にのびのびと打つ玄ちゃんが見たい。それは彼女にとってとても幸せなことだと思うのです。咲さんはものすごく苦労しそうだけど。


・楽しさの理由――龍門渕透華と神代小蒔にまつわるミステリ(Danas je lep dan. )
→ これは説得力がある。
→ それにしても,「人と神々の触れ合い」「人も神々も麻雀を楽しむ(そのために永水はいる)」とすると,ますます東方じみて来る。弾幕が麻雀になっただけで。あとまあ,東方は神様が直接出てくるか。巫女さんに憑依するのではなく。
→ まあ,日本神話とはそもそもそういうもの,という話かもしれないが。ちなみに,『咲』も東方も長野に縁深く,諏訪に行くとどっちの聖地巡礼にもなるので,多分何かあるんだよあのへん。建御名方は今からでも創作の神に転職しよう(提案)
  
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2013年09月05日

阿知賀編の説得力

連載終了時に書こうとしてタイミングを逃したので,単行本最終巻が出たこのタイミングで書いておく。

阿知賀編が完結したが,世評は賛否両論であったと言ってよいと思う。私自身も賛の側であるが,不満点がないわけではなく,他の褒めている人に聞いても何かしらの不満点が聞かれる。さてその中で私が気になったのは,阿知賀チームの強さに対する批判である。この点確かに,さらっと読んでいくと阿知賀の成長があまりにも早すぎて不自然であり,準決勝ではとうとう白糸台や千里山に勝ってしまった。これにより白糸台の格が落ちたという批判も根強く,批判側の意見としては最有力のものとなっている。不思議なことに千里山の格が落ちたという批判は聞かないのだが,白糸台の格が落ちたなら千里山も落ちているだろう。要するに,泉の失点は許されても亦野の失点は許せないというのが世評のようだ。

この点,しっかり読めば阿知賀は急成長したわけではなくて最初からそれなりに強かった(潜在能力が高かった)のは描写されているのだが,描写が弱いとも言える。作者批判にも読者批判にも,どっちにも持って行けてしまう厄介なブツである。実は後述するように,『咲-Saki-』本編でも同じような問題はつきまとってもおかしくなかったわけだが(実際タコスには阿知賀の面々と全く同じ批判がある),本編はそれなりにうまいこと回避している。なのでここではどちらにも持っていかず,阿知賀編を通して,能力バトル物や競技(スポーツ)物の”説得力”はいかに表現されるものかということのみに絞って,私の読みと意見を開陳しておく。あとの判断は読者にお任せしたい。

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2013年07月17日

咲関連の気になったもの(13年3月下旬〜4月上旬頃)

・京太郎「意外に可愛いとこありますよね」蒲原「ワハハ...えっ?///」(エレファント速報:SSまとめブログ )
→ 実際ワハハさんはとてもかわいいと思います。
→ 本編でもこれくらい乙女な蒲原さんを見たいんだが,そもそも出番が怪しい。そして誰にときめくのか,という問題を考えた時に,実際に京太郎は本編の展開上ありえず,もっともiPS力が働きそうな相手がかおりんという……ときめくんかそれ。(かじゅモモはかじゅモモなので除外,無論二次創作的にはありだが。大穴でむっきー……?)


・【考察】ハーベストタイムの必勝戦略 (麻雀雑記あれこれ)
→ これもしののぬさんのところから。他者にとって迷惑極まりない戦術であるw
→ そしてたかみーなら躊躇せずやり遂げそうな恐ろしさがある。僕の中でのたかみーはそれなりにやんちゃな子です。
→ 関係ないが,たかみー好きはパチュリー好きだと思う。俺が言うんだから間違いない。今作り直すんだったら,パッチェさんと千早の間くらいに入るかな。


・「咲-Saki-」加治木先輩は特殊な打ち手だというのが一目で分かる麻雀漫画独特の表現(近代麻雀漫画生活)
→ これは気づかなかった。良い推察である。捨て牌の描写といい,よくいのけんさんはこういうところに気がつくなぁ。


・【バレアリ】咲-Saki-阿知賀編最終話「軌跡」穏乃、権現様を感得する。(つれづれなるままに)
・深山幽谷の化身って?(さくやこのはな)
・元ネタから見る穏乃と怜=竜華のライバル関係(※4月8日は園城寺で竜華会が執り行われる日です)(私的素敵ジャンク)
→ 穏乃の能力元ネタ及び阿知賀編準決勝大将戦についての,神話的考察はこのあたりが詳しかった。
→ 日本神話ネタ続きだなぁとは思ってたけど,まさか熊野・吉野からの修験道で,役行者で蔵王権現とは。ある意味猿田彦だしなぁ。ますます東方じみてきた。
toppoiさんの言うとおり”神代の再演”に他ならず。(今見たらtoppoiさんの記事でも上記3記事にリンクはってあった。無意識にかぶったが,やっぱそうなるよね。)
→ 仏教ネタを使ってくるのは,他の和風伝奇にはなくて特徴的かも。東方も聖白蓮がいるけど,それだけで,習合ネタは少ないので。
→ toppoiさんに便乗して。『アカイイト』は本当に名作なので皆やろう。あれが2000円でできるのはEver17が2000円でできるのと同じくらい贅沢だよ,と言えば通じる人には通じるんじゃないかなぁ。今やるんだったら,『Fate/stay night』の優秀なフォロワーが沢山出てきた時代の名作の一つなので,伝奇エロゲーの歴史を書くんだったら,やってなかったら画竜点睛に欠くだろう,という視点でもお勧めできる。
  
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2013年07月06日

咲関連の気になったもの(13年3月上旬頃)

・塞さんのポジションについて(〜咲‐Saki‐がけ〜)
→ 塞さんはどこまで塞げるのかという話。概ね納得できる感じ。以下,異論だけちまちまと。
→ まこの完全記憶は,和了に直接つながる能力ではないので塞げない。×でいいんじゃないかと。
→ 竹井久の悪待ちについては,まさに咲の「能力の有無から議論してもしょうがない」キャラの典型例。捨て牌を誘導・放銃させているだけなら戦術と断定できるのだけれど,彼女の場合ツモもあるので「地獄待ちの最後の1枚を引き寄せている」とも解釈できる。そうすると能力になってしまい……峻別しても仕方なかろうと思うが,だからこそ塞との相性がわからない。
→ 菫さんは能力発動のタイミングが癖を知ってないと見抜けないのが難点だけど,塞ぐこと自体は可能じゃないか。待ちを狭めるようなツモが来なくなるんだと思う。なんなら塞さん,三巡目あたりからずっと菫さんのほうをにらんでればいいわけで……あ,またこれフラグ立つわ(確信)。部長とは正反対で,菫さんは誘い受け。
→ シズは能力の巨大さが魔物クラスなので,その意味で×,かな。


・高鴨穏乃に関する考察(Cat in the box)
→ 「山への干渉が能力」かつ「(野球で言うところの)イニングイーター」はシズに封じられる可能性が高い。逆に言えばそれ以外の能力は影響無い。確かに怜・ステルスモモ辺りがシズの天敵になりそう。ただし,シズの支配が能力関係なく及ぼされ,一般に上がりづらくなるのだとすると,後半になって本領発揮するモモはきついか。
→ この間toppoiさんと話していて気づかされたのだが,白望の能力は,能力だけ考えると影響無いが,元ネタ的には天敵もいいところ。迷ったままマヨイガにたどり着かない可能性が。


・照「もしも転校や家の事情なんて無かったら」(やまのふ堂)
→ 咲好きとして,一度は妄想する設定。照が長野県在住のままだったら。いろんなパターンがあるけど,これは特に秀逸。
→ すばらさんはともかく,まこがとても輝いているのが良い。まこが活かせるSSはそれだけですばらしい。
→ 照魔鏡もききシャンプーの設定も活かされているのが非常に良い。そういう細かいところで原作の設定持ってくるのが,二次創作SSの醍醐味ですよ。


・2012年咲-Saki-流行語大賞決定戦:第18回アンケート結果発表(咲-Saki-まとめアンテナ)
→ 小走先輩・末原先輩・クロチャーが三大名言メーカーであった。3人でトップ10のうち6つを占めるという快挙。
→ 以下適当に論評。
「ふきゅ」は名言ではないけど記憶には残っている。アコちゃんかわいい。
「リザベーション……スリー!」は,読んだ直後にどどどどどういうことなの……とか言った記憶。
「まったくもって!」はそのコメントよりも,淡の頬スリスリで俺の中の照淡がやばい。
「あ゙ご゙ぢ゙ゃ゙ん゙だ゙ア゙ア゙ァ゙゙ァ゙ア゙〜〜〜」ギバードは10年後の魔物。間違いない。名前が桜だからコノハナサクヤヒメ的な能力があるはず……というSSを希望します(他力本願寺)
「倍満くらいくれてやる」なんというか,終わってみるとフラグでしたね……
「あったか〜い」まさかそこで能力に関係してくるとはおもわなんだ。
「シャープシューター」「ロン(物理)」あの素晴らしい準決勝先鋒戦の直後で,テンションの低下が危ぶまれていただけに。いい刺激でした。
「すばら!」は入ってたらトップ3だっただろう。
「何もかんも政治が悪い」社会も悪いらしいよ?インベスターZへのヒツジ先輩の登場が待たれる。

「やめるのです僕たち!」「それはなかなかのなかなかだね……」「おまかせあれ!」クロチャーはなぜに言葉の使い方がオタっぽいのだ。そりゃ「ですのだ」も定着しよう。
「ふぅ〜む なるほど なるほど なるほど〜」のわかってない感は絶妙。
「おもち」これほど咲界隈に定着した言葉もあまりない。流行語的には1位でもおかしくなかった。

「サイコロまわして頭もまわすで」この直後に「めげるわ……」だからリッツは天才。
「普通の麻雀させてーな」ごもっともです。

「お見せしよう……王者の打ち筋を!」アニメでかんだことで伝説と化した。うちしゅじ。
「ニワカは相手にならんよ!」流行語では王者な小走先輩であった。
  
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2013年06月24日

松実玄は裏ドラにまで能力を及ぼしているのか議論について

最近,玄の裏ドラ支配能力に関する議論が盛り上がっている。中途半端に口を挟んでしまったので,私の見解を述べておく。先行記事は以下。

・松実玄の支配は裏ドラまで届くのか(Cat in the box,ミスタさん)
・松実玄がリーチをかけられない,もう1つの理由(Danas je lep dan.,Mukkeさん)
・【考察】松実玄は裏ドラを支配しているのか?について考えてみる(麻雀雑記あれこれ,しののぬさん)


今のところしののぬさんの説が一番説得的であるので,その成果を見つつ。ここまでの議論が大体作中の描写をもとにした帰納法的なアプローチなので,なるべく演繹法的にやってみようと思う。まず,基本原理から言えば,玄は裏ドラを支配できない。その理由を箇条書き的に書くと,

・裏ドラはめくるまで誰にも認知されない,もしくは確定しない。
・したがって,「ドラを捨てない限り,ドラが集まる」という玄の能力の性質上,玄は裏ドラを切れないはずである。
・ということは玄は裏ドラをめくる前から特定していなければならないが,そのような描写は作中にない。よって,裏ドラ察知能力は無いと考える。
・認知できない以上,玄は「どれが裏ドラ牌かわからない」ので,そもそも切る切らないの判断ができない。
・よって能力の制約上,裏ドラは支配できない。

付け加えれば,玄が裏ドラを(無意識的に)支配しているとすると,しののぬさんが指摘しているように「一見無関係に見える暗刻」がもってあってもよさそうであるが,玄の手牌を見ると意外とそうした暗刻は少ない。また,裏ドラが必ず配牌がツモ牌に紛れ込んでいて,玄は無意識的に切れないとすると,これは大変なことになる。赤ドラ4+表ドラ4+裏ドラ4で合計12枚が最終的に玄の手許に集まってくることになるが,赤ドラ4枚が5p2枚に5s・5mが1枚ずつであることを思い出してほしい。たとえば表ドラが2p,裏ドラが8sとすると,玄の手牌は早い段階で「22225p58888s5m」に近い状態になる。これがいかに絶望的な状態かは,多少なり麻雀をやっている人ならわかるだろう。裏ドラが5pでドラがだぶってるとか,せめて4−6のpで順子にしやすいなんて状況でない限り,玄ちゃんの和了が絶対に不可能になってしまう。

ここでMukkeさんが指摘しているように,「和了した照が裏ドラを確認していない」のは不自然といえばそうなるので,言及が必要だろう。彼女は彼女で打点制限という制約があるので,裏ドラが乗ってなくても制限をクリアできるよう,手役を組むはずである。ゆえに,「余分に打点を上げてしまうと,次に上がりにくくなり,稼げる総得点が逆に少なくなる」という可能性があり,ゆえに照は余分な打点上昇を避けるべくわざと裏ドラを見ていないという可能性はなくはないことを一応指摘しておく。照とて役満近くまでたどり着いたら連荘が苦しくなるはず,と考えたとき,1000→2000→3900と小刻みに刻んでいって48000までたどり着いたほうが,1000→3900→12000と刻んでいったときより,連荘回数が増え,獲得得点が大きくなるという単純な足し算の話である。

また,「玄の自分の裏ドラ支配力と,他人の裏ドラに対する支配力を別個に考えれば他の仮説も成り立つのではないか」という意見を見たが,私は無いと思う。そもそもこれは裏ドラが伏せられているからこそ成り立つ仮説である。表ドラにおいては開局時から全員の知るところとなるため,玄のドラ独占能力と他者の妨害が表裏一体で必ず同時に成り立つ。ただし,あくまで玄の能力の主体は他者にドラを与えないことではなく自らがドラを独占することであって,妨害は副産物である。能力を分離する意味はないし,分離すると場合分けの数が倍に増えるので大変なことに

これに,しののぬさんの成果である「怜の和了時の裏ドラを,すばら先輩が配牌で持っていた」という検証から,少なくとも妨害効果に関しては皆無ということがわかり,あわせて玄は裏ドラに対する支配力が無い,という非常に強い仮説が成り立つ。つまり,ここまで玄の対局者がどれだけ立直をかけても裏ドラが乗らなかったのは偶然ということになり,また照が裏ドラをめくらなかったのは上記の如く「余分な打点上昇を防ぐため」,ということになる。これが一番説得力が高い仮説だが,そこに夢はない。また,普通に考えれば照とて裏ドラくらい見るはずであり,見なかったのは玄の能力を察知していて乗らないことがわかっていたから,と考えうる。


というわけで,しののぬさんが出した結論から,少なくとも玄が誓約を破らずリーチをかけた場合は裏ドラを独占する可能性があるのではないか,という方向で考えてみる。そこで,注目したいのは「(裏ドラはめくるまで)確定しない」という点だ。認知されないのではない。Mukkeさんが別記事(咲-Saki-色のクオリア――能力者は量子雀牌の夢を見るか?)で指摘していたように,麻雀牌はめくってみるまで世界線が収束しない。問題は収束するタイミングだ。

まず,”玄がリーチをかけた瞬間に裏ドラが確定”がある。実はこのタイミングで確定にしてしまうと,とても困ったことになる。裏ドラが上がり牌ではなかった場合,玄は強制的に誓約を破らされることになる。そうでないとしてありうるのは,「誓約を破らず玄がリーチをかけた場合は,上がり牌が必ず裏ドラになる」か,「ツモ筋から裏ドラが消滅する(しかもずらされても有効)」か,「リーチまでに裏ドラが全て手の中に入っている」ということになる。これとんでもなく強力な能力じゃないか,強制力的に……強さの割に役に立たないけど。そして作中にそんな場面がないので検証できない。

もう一系統立つ仮説として,「裏ドラは和了時に確定」というものがある。すなわち,

・局の開始時,玄の能力は一切裏ドラに作用しない。
・ただし,誰かが立直をかけて和了した瞬間に,ようやく裏ドラは確定する。
玄本人がリーチして和了した場合:対局者4人全員の捨牌以外,かつ玄の手牌もしくは山に4枚とも埋もれている牌のなかから裏ドラが選択されて確定。玄は”無意識的に”裏ドラを支配しているということになる。
・玄以外がリーチして和了した場合:前述のしののぬさんの検証から,玄は支配力を全く及ぼさない。

となる。すると玄の参加している麻雀では,対局者3人は最高32種類の麻雀牌しか使用できない。なぜなら対局者3人で33種類の牌を使い切った状態でうち1人が和了すると,裏ドラになれる牌がなくなってしまうからだ。つまり,この仮説は作中で「玄と戦った対局者3人が,3人あわせて(表ドラ以外の)33種類の麻雀牌を使用した」局が出てきた瞬間崩壊する。というわけでそれを調べる価値が出てきたが,しののぬさんの記事によると「「玄以外の手牌と捨て牌を合わせて表ドラ以外の33種の牌が見えている」シーンを見つければ良いのですがそんなシーンはありませんでした。」とのことなので,32種類に減らしても結果は同じではないか。

これは逆の発想もできる。すなわち,玄がリーチをかけた上で和了できるかどうかは局の開始時点であらかじめ定められており,その局のみ他家3人は32種類の牌しか使用することができない……どっかで聞いたことがあると思ったら,遡及的過去形成ならぬ,まるっきり予定説である。阿知賀女子学院はカルヴァン派もしくは聖公会系の学校である可能性が微レ存……?”学院”ってついてるし(学院とついている学校はキリスト教系である可能性が高い,ex.青山学院,関西学院)。


まとめると,現時点で成り立ちうる仮説としては,5つ。

1.玄は裏ドラに対する支配力が全くない。
2.玄は裏ドラに対する支配力を及ぼすが,本人が誓約を破らずリーチした場合という,極めて限定された状況のみである。
2−1−1.玄がリーチした時点で裏ドラが確定する。しかし,強制的に誓約を破らされる可能性がある。
2−1−2.玄がリーチした時点で裏ドラが確定する。かつ,場に強烈な支配力が働き,玄は裏ドラを切って誓約を破ることなく和了できる。
2−2−1.玄がリーチをかけて和了した場合にのみ,裏ドラは確定する。裏ドラは手牌もしくは山に4枚とも埋もれた牌から選択される。
2−2−2.もしくは逆に,玄がその局リーチをかけて和了できるかどうかは局開始時に決まっており,和了が確定している場合のみ,裏ドラを支配(独占)できる。(阿知賀女子カルヴァン派説)

があるのではないかと思う。


ついでに,槓ドラについて考える。開く前の,つまり確定前の槓ドラに対しては,裏ドラ同様玄の能力が及ばないと考えたほうがいいだろう。これは単純に,裏ドラよりも開く機会の少ない槓ドラのほうが支配が強いということは考えづらいという点が一つ。そして裏ドラ同様,開く前から槓ドラを支配しているのなら,玄の手にはもっと「一見無関係に見える暗刻」があってもよさそうなものだが,彼女がドラ以外の暗刻を抱えてるシーンはそう多くない。よって,槓ドラへの支配は裏ドラ同様,本人が槓をした時のみ,かつ開いた後から支配が及ぼされるという仮定をひとまずできそうだ。

これも一つは予定説を使うと成り立つ仮定がある。すなわち,「玄本人,もしくは他家が槓子を作れるかどうかは局開始時に予め決まっており,その場合にのみ玄の槓ドラに対する支配(独占)は発揮される」。これなら照が暗槓したときに,すでに槓ドラが3枚も玄の手の中に存在していたという不自然な現象をなんなく説明できる。これは卑怯。なんか予定説で全部解決する気がしてきた。というか,裏ドラが予定説仮説をとらないにしても,槓ドラは予定説が非常にしっくりくるような気が,個人的にはするのだが,どうか。

予定説を取らずに考えられるのは,槓ドラが開いた後からはドラ支配(と制約)の範囲内だが,開く前は普通の牌として処理されるという仮説だ。たとえば槓ドラが一萬だとすると,玄は槓ドラが開く前までは一萬を捨てられるが,開いた後は捨てられなくなる。また,開いた瞬間に4人の捨て牌か相手の手牌にない一萬は玄のツモに出現するよう山が再構成される。(まさに遡及的過去形成。ある出来事が起きて未来が確定した瞬間,不確定だった世界の部分は,その未来に都合がいいように再構成される。ただし,確定した事象については当然書き換えることはできない。)

もう一つは当然考えられる,玄は槓ドラに対する支配力は全くないということ。現状,やはりこれが一番説得力が高い気がする。よってありうるのは,

1.玄は槓ドラに対する支配力を持っていない。
2.玄は槓ドラを察知できず,開く前には支配が及ばないが,開いた後からは表ドラと同様の支配力を及ぼす。
3.玄本人,もしくは他家が槓子を作れるかどうかは局開始時に予め決まっており,その場合にのみ玄の槓ドラに対する支配(独占)は発揮される。

くらいではないか。  
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2013年06月08日

咲関連の気になったもの(13年2月頃)

・【咲-Saki-】九州対決で新道寺と永水戦ったらどっちが勝つかな(ヒーローチャンネル)
→ ぶっちゃけ残り2つの席次第だとは思うし,さらに姫様の二度寝次第でランダム性が高い。その上で,何度かやったら勝率高そうなのは永水かな。
→ 検討とその理由。単純にそのままぶつけると,
先鋒:姫様ががんばればすばら先輩が飛ぶ一歩手前まで考えられる一方,二度寝がなければ良い勝負かも。すばら先輩は弱くはないけど,火力があるわけでもないので。
次鋒:なんとも普通な対決。柔軟に打てて上手そうなのは美子なので,若干有利かも。
中堅:ここは本編で活躍できなかった子同士の対決なので,なんとも。なんか持ってそうなのははるる,普通にうまそうなのは羊先輩。
副将:哩さんリザベし放題。一方はっちゃんは二回とも鬼門を達成しないと火力的に厳しい。ノーガードの殴り合いで残りの二校が大変なことに。
大将:ここもリザベーションキーと絶一門の壮絶な殴り合い。なんだかんだで霞さんが殴り勝ちそうな雰囲気はある。
→ 似たような妄想では,大阪対決とか。姫松と千里山なら千里山が勝つだろう。東京対決は臨海が未知数すぎていかんとも。
→ この4校で西日本最強決定戦やったらおもしろそう。それでもなんだかんだで”安定して”勝つのは千里山かなー。


・【徹底検証】風越はどうすれば勝てたのか(るびーとさふぁいあ)
→ 根本的な所ではコメ欄に出てる通り,そもそもメンバーがそろってないから無理で,しいて言えばフロントの怠慢だろう。より正確に言えば3年前のフロントの怠慢。和と久を特待生勧誘しておけばこんなことには。ただし,どうがんばっても勧誘できなかった可能性はあり,その場合は本当にどうしようもなかった,としか。
→ オーダー変えるだけで何とかしたいなら,先鋒と大将交換でキャップを衣にぶつけるならまだ戦えたかも。その場合,キャップが衣につぶされ,池田が純くんにつぶされ,より悲惨なことになる展開も,想像しうるわけだけど。これもコメント欄にある通り。
→ CIA1942さんが「類題「鶴賀はどうすれば勝てたのか」はもっと難問の予感。」とコメントしているが,確かにこれは難問。というか同様に無理,かなぁ……あれが攻勢限界で。しいて言えば先鋒:むっきー・次鋒:ワハハでやり過ごし,中堅:ゆみちんで部長と一ちゃんを抑え,副将:モモで稼ぎ,大将:かおりんで天変地異に期待……かな。


・青天井の長野決勝大将戦 〜卓に魔物は2人いる!!編〜(麻雀雑記あれこれ)
→ 青天井ルールの頭のおかしさがよくわかる記事。普段では絶対にやらないような計算で,見たことないような桁の点数が出てくるので,やってみるとなかなか楽しい。自分はこんときやりました。(→ハーベストタイムの実験をしてみた……はずだった ) 
→ 青天井だと翻数がどれだけ大きくなろうとも符が関係してくるので,実は青天井ルールだと咲さんがとんでもなく強い。13翻で80符は反則でしょう。


・当ブログは亦野さんを応援しております(迷子の坊やのみちくさ日記)
→ 亦野さんは決して弱くない,という検証は多いが,ここも説得力のある論考の一つ。
→ 本文中の「副将戦の結果ほどこの4人の実力は離れていません。ただ、全てが亦野さんに悪い方に流れてしまっていたんです。」や,コメント欄の「2回戦の玄ちゃんと同じ目」というのがしっくり来る。相性と運気により実力差以上の差が出てしまう。
→ 逆パターンが準決勝の怜さん。照が圧倒的過ぎて残り2校と実力差より僅差で終わってしまった。この辺は麻雀の運の要素が強い部分と,4人競技ということの特性だと思う。
→ この麻雀の特性をチーム戦と重ねることで点数調整を自然にしたのは咲の発明かなと。それでも阿知賀編の準決勝は変動が激しすぎたとは思うが。

  
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2013年05月11日

咲ファンへのガルパンの勧め

ゴールデンウィークを使って,ガールズ&パンツァー,いわゆるガルパンをまとめて見た。非常におもしろかった。見たタイミングとしてはギリギリ第一波に乗れたんじゃないかと思う。私の場合,流行は後追いが多く,東方は第二次東方ブーム(2006年末)組に入るし,『咲-Saki-』も阿知賀編アニメ化参入組に分類されることになると思う。どちらも第一波からは2・3年遅れだ。ガルパンがこれらのような息の長いコンテンツになるかはわからないが,第二波が来るとしたら映画化後になると思う。

さて,お勧めしたい本作だが敷居が高い(ように見える)のもまた確かであろう。作品の方向性として,「スト魔女の戦車版」というたとえが一番素直な一方で,「咲の戦車版」という例示をよく見る。ついでに「咲とストパンを融合したアニメ」だの「あと大正野球娘」だの。実際に「咲の戦車版」かと言われると,「重なる部分もあれば,そうでない部分も」という感じである。そこで,主に『咲』ファンに向けてガルパンを勧めるという形を取りつつ,ガルパンを紐解いてみたい。スト魔女は私自身が未視聴なのでノーコメントというか,別の有識者の方がんばってください。スタッフ重なってんだから似てるに決まってるだろ,で終わりかもしれないけど。

さて,どの層の咲ファンならガルパンに乗れるか。咲の魅力といえばかなり多様であり,それ自体が咲の強みであろう。ゆえに,咲のどこが好き(特に)好きか,でガルパンに乗れるかどうかは変わってくる気がする。無論,全く別のところからガルパンに惹かれる可能性はあるが。

・麻雀漫画としておもしろい → ○麻雀ではなく戦車だが深さは同じ
・麻雀がわからなくてもそれなりに楽しめる → △戦車のことを知らなくてもなんとかなる……かなぁ
・意外とまっとうなスポ根的展開 → ○むしろガルパンのほうが直球で熱いかも
・練られた能力バトル → ×キャラ自体に固有の能力はあまり無い
・とりあえず女の子いっぱい → ○ガルパンもキャラの数は多い
・百合 → △女の子しか出てこないけど,思ってたほど百合百合しくなかった

以下,個別に話題を展開。(ガルパンの)ネタバレはないはず。
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2013年02月16日

ハーベストタイムの実験をしてみた……はずだった

正月に,『咲-Saki- 阿知賀編』のハーベストタイムの実験を友人たちと行ったわけだが,その報告が遅れていた。理由は2つある。まず,ぶっちゃけて言うと実験結果が微妙で,2回ともハーベストタイムに失敗したということはまだ良いとしても,麻雀自体が突飛な結果に終わってしまい何の実験をしていたのかわからないような状態だからである。ハーベストタイムについては実験より回数を増やした統計のほうが必要ではないか,とは思った。もう一つの理由として,ハーベストタイムについては実験しやすいからか,多くの実験結果報告がある。自分が見つけただけでも3つ。

・渋谷尭深さんの能力で打ってみた(マンガソムリエ兎来栄寿のブログ 先刻の箚記(さっきのさっき))
・収穫の時(迷子の坊やのみちくさ日記)



正直,この微妙な実験結果で,試行回数2回で何か書いても何のインパクトもなく,咲研究に貢献するところも無かろう。というわけで,どうして実験が失敗に終わったのかという得点のやり取り表と寸評だけ書いてお茶を濁しておきたい。

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2013年02月11日

咲関連の気になったもの(12年9〜11月頃)

・宮永咲のプラマイゼロに関する仮説と次回の予想(私的素敵ジャンク)
→ 咲さんのプラマイゼロについて。
→ 宮永咲は点数調整能力が先にあって,符計算の都合上嶺上牌の支配が後からついてきたものだと思う。末原先輩については,あの半荘2回を見る限り全ての点数のやり取りに絡んでいるので,これはこれで一つの能力(特性)ではないかと。だとすれば,咲との相性は極限的に悪い。(末原さんの得点推移はこの記事参照。他にもどこかのブログでそういう説を見かけた気がしたのだけれど残念ながら失念してしまった。)
→ 咲の精神状態については,マホちゃんのアレから実は立ち直ってないことに加えて姉との物理的距離が近いこと,さらに末原先輩の特性があいまって,ああなっていると考えている。


・咲-Saki-のキャッチコピーを考えよう(咲-Saki-ほんだし -)
→ 「今日は何ツモろう」。改めて見るに,これはストレートで本当に良いと思う。言葉もいいけど画像もすばら。この言葉がぴったり来るのって,やっぱりこの二人だ。照だとちょっと悲壮感を感じてしまう。
→ あとは「雀卓で作る,青春がある」は好きかな。


・あの宮永照に追っかけリーチで直撃喰らわした美少女雀士(やるじぇい!)
「オーラス、お茶のここまでの捨て牌は四喜和狙い、 北家がはっちゃん、ドラ表示牌は南、そんな泥沼の戦い
たぶんクロチャーが西抱えてカンもできずアガれないよーと涙目になり はっちゃんはナイナイそんなのと意地になり お茶は何が起きてるのか理解できず
頑張り屋さんの姫様がピンフのみでアガる、そしてラスを引く 」
→ ナニソレこれ超見たいw
→ 誰の支配力が優先されるのか。縛りのきつさから言えばたかみー,魔物に近い存在という観点からははっちゃん,思いの強さからいえば玄。誰が勝ってもおかしくない。石戸さんか姫様が入ったらそっちが優先されそうだけど。  
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2013年01月26日

『咲-Saki-』の登場人物が宇宙麻雀を打ったらどうなるか

思考実験。まずは宇宙麻雀のルールを確認。

・東南西北で順子が作れる。しかもループしている。(ex.東南西、北東南で順子)
・白發中も同様。つまり、白發を持っていれば、中をチーできる。
・各牌の1と9がつながっていてループしている。つまり、891や912が順子になる。
・上家だけでなくどこからでもチー可能。
・ドラのみで上がれる。

結果的に早上がり傾向が強まり,食い仕掛けによるチャンタや三色・一通の有効性が恐ろしく高まる。このルールの下で咲キャラが打った場合,通常の麻雀とどの程度の違いが出るのか,考えてみた。本当は全キャラやろうと思ったがあまりにも長くなったので,特に能力・打ち筋の変わらない者に関してはばっさりと省略した。適応度は★で1〜5の五段階。★3つは通常の麻雀と変化なし,多いほど宇宙麻雀化した際に有利になり,少ないほど不利になる。ただしこれはあくまで適応度の話であって,結果の強さは評価対象としていない(たとえば天江衣は適応度は低いが,強いことは強い)。簡単なまとめとしては

・圧倒的有利になるのが玄。ドラのみであがれるから。
・次点で憧,和あたりの「上手い」タイプ。というか阿知賀の面々は大体強化されるので,インターハイに宇宙麻雀ルールの大会があったら圧勝する気がする。
・案外と苦戦するのは魔物の皆さん。妨害系能力は大半意味をなさなくなる。

単行本派の方は,石戸霞・亦野誠子・大星淡の能力ネタバレ注意。

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2012年11月19日

咲の後追いでいろいろ

・咲-saki-は能力バトル漫画としてみても素晴らしいという話 - karimikarimi
→ 後追い組としては,こういう記事が残ってるととても助かる。
→ 自分もこの通りだと思う。咲は能力者バトルとしても,部活スポ根物としても,麻雀物,百合物として見てもおもしろい。能力者バトルとして見るなら,この記事で指摘されている通りそれぞれの能力者に同情したくなるくらい,相性の悪いもの同士がぶつかるのがポイントだと思う。モモと和,衣と咲なんて典型的で。
→ たとえば,どなただったかの「天江衣は本来のラスボスが中ボスとして出てきてしまったのだけど,主人公の特殊能力がクリティカルヒットする仕様だったから勝てたようなもん」というのは非常に的確だと思うのだが,それでいて天江衣の格が落ちてないあたりは,麻雀描写も物語描写も本当にうまい。
→ 宮永姉妹について言えば,能力のせいで打点が上がりすぎず,チートキャラ的でありながら動かしやすいところがある。咲の槓・嶺上開花については散々言われているように,他人をあれで上がらせたり・おとりに使ったりなど使い勝手がいいし,照の打点上昇は野球で言う”イニングイーター”的なところがあって,テンポよく物語が進むし,一撃で差がつかないからこその焦燥感・静かな恐怖が演出できていると思う。逆パターンで来るなら大星淡が「一撃の恐怖」パターンで,名前からしても字牌支配が能力なんじゃないか,とだいぶ前から予想しているのだが,若干たかみーと能力がかぶるので,どうかなー。
→ 咲の能力についてはまだまだ語るところがあるのだが,大星淡の能力が判明したあたりで,また別記事で。


・【咲-Saki-謎】 宮守女子と遠野物語(咲-Saki-ほんだし)
→ 宮守女子の岩手妖怪軍団の名前の由来。これがあるから,天照大神説もわりと信憑性がある気がする。
→ 東方好きとしてはこういう細かいところでのこだわりはとても嬉しい。


・「咲-Saki-阿知賀編」松実玄さんはとてもイイ子なのが一目で分かる麻雀アニメ独特の表現(近代麻雀漫画生活)
→ 何より中ビームが全国区だったことに驚きだよ!うちの界隈では,あと「發爆弾」と「白バリアー」があった。この辺はどこまで共通認識なんだろう。誰か発祥とともに調べるべき(他力本願)
→ 長野県決勝中堅の捨て牌の並びは,よく気づいたなぁと。これは気づいた人がすごい。ちなみに,自分の捨て方は部長と同じタイプ。牌の上下はとても気になるが,位置が多少ずれてるのは気にしない。しかし,何よりも6で折り返してないと気になる。確認しづらいので。


・咲-Saki-の大将戦に登場した古役と、そこから浮かんでくる五筒と一筒に込められた意味について(半端は駄目だ)
→ 五筒開花は気づいてたけど,それ以外はこれを見て気づいた。
→ 天江衣の両親の設定は,逆に言ってこの辺から設定されたのかなぁと。
→ ロマサガ役「乱れ雪月花」というのはどうでしょう。白・一筒・五筒で,この順番にフーロすると成立する役満。条件は卓の全員がサガシリーズプレーヤーであること。


・咲-saki- 阿知賀編 団体戦成績表(ニコニコ大百科)
→ 準決勝先鋒戦,オーラスの牌譜・解説付。怜が何をどう改変したのかがよくわかる。怜さん,「実力は三軍のまま」言うとったが,ここまで計算できるんやったら十分やろ。


・咲-Saki- 阿知賀編 雑感考察 咲さん(の能力)かっこいい、すこやんin阿知賀編、レジェンドもう一度など(とっぽい。)
→ 熱の入った長文。
→ 準決勝先鋒戦は長野の決勝に次ぐ出来だったと自分も思う。玄のドラ切るシーンはちょっと泣いた。松実=待つ身は美しいね。
→ この辺までのレジェンドはなぁ……確かに擁護しづらいな(特にアニメ)。そのあとのもろもろはテコ入れだったと考えざるを得ない。
→ 他,読んでたら次鋒戦以降語れるところはいろいろあることを思い出したが,切りがいいので別記事で(またか)。  
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2012年08月27日

松実玄の能力で打ってみた

すでにやった方はおられるし(「麻雀アニメ&麻雀ゲームあれこれ」さん),シミュレーターまであったようだが,何事も自分でやってみないと,ということで実験検証。

やり方は上記のブログとほぼ同じだが,鳴いても続行することにしたため,その点だけ異なる。槓ドラもできる限りやってみた。

1.赤ドラ4枚を抜いた状態で,まず1つだけ山を作ってサイコロを振り,ドラを確定させる。これが常に親の山になる。
2.ドラになった牌を引っこ抜き,ドラ8枚+通常牌23枚=31枚で「松実玄山」を作る。
3.残りの3つの山は普段通り積む。
4.裏ドラについては考慮しない。槓ドラは,槓をした段階で”すでに河に流れた牌”及び”すでに他人の手の中にいる牌”については考慮しない。通常の山3つに残っている場合は,松実玄山のドラではない牌と交換。
5.誰かor自分が鳴いても,松実玄役のツモ牌はずれないものとして進行する。

4の槓ドラの作業はけっこうめんどくさかった……が,槓ドラが松実玄役に与える影響は大きい(後述)。

ルールは『咲 -Saki-』のものに則る。赤牌4枚,東南戦,アリアリ。牌譜なんてものはとっていないので,結果だけ。

松実玄役: +44
下家:    −31(ハコ)
対面:     +6
上家:    −19

結論:とてつもなく強い。

一般人(というか無能力者)相手なら,相当下手でない限り毎回圧勝できると思う。+44でとどまったのは,最初の2局くらい慣れてなくて一般人の思考回路で打ったため。「そのうちドラは勝手に手の中に入ってくる」という未来予知打法を身につけないと松実玄の能力は使いこなせない。この無駄になった2局のうち1局はあがれていたと思う。松実玄役が上がったのは2回で両方子の倍満(16000)。というよりも,倍満以下にはならないと思う。ほとんどの場合,配牌時点でドラ4はあって,ツモっていくうちに最低ドラ6くらいまでは増える。ドラは字牌が2回,老頭牌が1回,中張牌が5回。流局1回(東場親流れ),親の連荘1回。松実玄役の放銃なし。後述するが,狙い撃ちとか無理だから。役の形はある程度推測がつくものの,当たり牌を読むのはできない。守備面もはっきり言ってほとんど問題ない。作中で松実玄が大炎上してたのは,おそらく別の理由である(これも後述)。


利点1.未来予知打法ができる
できる,というかこれをやらないと上がれない。欠点1にも通じるが,あらかじめ特定の牌(特に赤牌)は手に入ってくることを前提に計画を組まないと,配牌だけ見た最短ルートを突き進んでいくと破綻する。逆に言って,5p2枚と5s5m1枚ずつはほぼ必ずツモってくるのだから,「三色確定」とか「嵌張待ちでツモ頼り」とか,通常ではあまりない手が組めるし,折り込んでさえいれば手作りはそれなりに早い。ドラが字牌でしかも三元牌だったときなんてウハウハで,上がった倍満のうち1回は「白のみドラ7」というひどい手であった。もっとも,予定していた5pが来ないので予測外れ等の状況に陥ることもあるが……(欠点2を参照)

利点2.打点がとても高い
なによりの利点は言うまでもなくこれ。倍満2回で平均16000の打点……と言い切ってしまうには無論のことながらデータ不足だが,他家の上がりにせよ流局にせよ,テンパイにせよノーテンにせよ,局が終わった段階では最低ドラ5はあったし,当たり前の話だが流局したときはドラ8の状態であった。これに最低でも役が1つは付くわけで,どうやっても平均打点は倍満くらいになるだろうと思う。

利点3.相手の打点が著しく下がる
前述の先駆者も指摘していたが,案外見過ごされているこれ。さぞかし宮永照もしんどかったに違いない。今回の実験でも他家の上がりは親のメンタンピン5800が最高で,あとは3900が2回と2600,1000しかない。そもそも私の打ち方がメンタンピン狙いの打点低め和了率重視ではあるので,私が普段通り打った他家3人分は打点が低くなる,というのは考慮すべきだろう。しかし,それでも私とて普段は1000や2000じゃ上がらないので,相当しんどい上がり方であったというのは想定してほしいところだ。というか,早上がりしないと松実玄役がでかいのを作ってしまうので,どうしてもこうなる。そういう意味では,おそらく松実玄は新子憧との相性は悪い。



欠点1.作れる役が極めて限定される
おそらく最大の欠点がこれ。赤牌3種が来るので清一色・混一色は無理,当然チャンタ・純チャン・一気通貫も無理。なお,ほとんどの役満も無理で,いけそうなのは数え役満と四暗刻くらいである。

ドラが4枚そろうことを考えるに七対子も事実上不可能だ。同様の理屈で平和も苦しい。”23444456s”というように使ってドラを無理やり雀頭にすればいけなくはないが,そんな状況自体作るのが困難である。タンヤオなら行けるだろうと思いきや,ドラが么九牌になった瞬間死ぬし,確率的に考えれば8回中3回はそうした回があることを想定しておくべきだ。そして何よりリーチがなかなかかけられない。すでにドラが8枚手の中にある,もしくはまだ来てないドラが当たり牌という状況でない限り,リーチをかけたら能力の縛りに違反するからだ。これがかなりきつい。

結果的に,ツモのみ・タンヤオのみ・特急券あたりが主戦力になり,ちょっとがんばって三色・イーペーコー・対々和あたりが狙えそうな役になる。実際のところ,打点が高くなると言っても三倍満までが限界で,数え役満を作るのは相当きついと思う。原作の松実玄はしばしばツモ・ドラ7などで上がっているが,あれは仕方がない。上がれる役が非常に少ないので,手作りのパターンはどうしても少なくなる。松実玄ご本人のように長く打ってなれてるならまだしも,一般人がいきなりこの能力で打ったら窮屈で仕方ない(と思う)。


欠点2.テンパイを作りづらい
配牌を開いてみると「どう考えてもこれは5mが一枚も必要がない……」という手だったときの絶望感。そしてツモでも延々と萬子の中張牌が来ないときの焦燥感。しかもこれがよくあるから困る。利点1の完全な裏返しで,そこにも書いた通り「未来予知打法」以外の打ち方ができず,しかも上がれる世界線がなかったりするので,とても徒労感を感じる麻雀になると思う。これが普通の麻雀なら浮いた牌を捨てて終わりなんだが。もっとも,テンパイまでいけば利点1を利用して高確率で上がれる。

また,松実玄の能力の場合,槓せざるをえない上に槓すると自分が苦しいという状況が多発するはずである。というのも,ドラ4枚のうち4枚目がツモの後ろの方に隠れていてツモらずに済むというパターンは,やってみるとわかるがさして多くない。しかも上記のようにドラ4枚を分解して複数の面子に使うことは難しく,結局のところ暗槓として使うしか無い。しかし,槓をすれば当然表ドラが増えるわけで,そこで欲しい牌の付近が開けばよいが,大概の場合は配牌から鑑みてさして欲しくもないところが開く。しかもこれで赤牌4+ドラ8で最悪の場合手のうち12/13が埋まり,身動きがとれないどころか赤牌4枚が完全に浮いてしまい,絶望的な状況になる。槓をするならせめて終盤に。これは作中の描写としておかしな点で,阿知賀編3巻までで本人自身が槓した状況が一度もないはずである。

欠点3.守備面は弱い?
言われているほど弱くない。ここが原作の松実玄が必要以上に炎上している点で,無理なら無理でさっさとベタオリすればいい話である。仮に手の中のドラがすでに8枚あっても,残り5枚でなんとか降りられるだろう。実際やってみればわかるが,ノーテン罰符覚悟でがんばればそう無理でもない。少なくとも狙い撃ちされるということはなく,そんなことができるのは宮永照とか園城寺怜くらいなので,そういう魔物に遭遇したらあきらめましょう。松実玄に足りないのはさっさとベタオリする勇気と魔物に遭遇しない運気である。


他キャラとの相性考察
未来予知打法で行けばステルスモモはあまり影響を受けずに上がれるだろう。まこもさすがに「ドラが全く来ない麻雀」なんて記憶に無いだろうし,撹乱できそう。井上純の流れ操作にも無関係にドラだけは集まってくるだろうし,原村和のイマジンブレイカーも初美の裏鬼門を無効化にできなかったのと同様に消せないだろうし,このあたりとはうまく戦えそう。

逆に言って,早上がりされるとどうしようもないので池田華菜,新子憧あたりには相性が悪い。天江衣の場合,海底を槓でずらして邪魔できそうだが,打点高めの食い仕掛けモードで対処されると逆に玄の側が沈むから対応される。キャップや部長,かじゅあたりにも能力に気づかれると対処されそうで。何より早上がりのまま打点だけが上昇していく宮永照とは相性が悪い。松実玄の能力はとても内向きなので,対処のしようがない。また,未来予知打法という点で上を行く園城寺怜との相性が一番悪い。なぜぶつかってしまった……というところだが,まあ『咲 -Saki-』にはよくあることである。

相性という観点で一番見たいのは宮永咲との槓対決で,咲が先に槓をすれば嶺上開花で上がらないとしても,ドラを増やして玄の手を窮屈にできる。逆に玄が先に槓した場合には嶺上牌を横取りしてしまう戦略がとれる。でも原作でそんな場面が訪れることはまずないだろなぁ。インターハイの個人戦でもぶつからないし。

  
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2007年03月22日

いただきじゃんがりあんR 攻略

ところで、いたじゃんの攻略をぐぐってもろくな場所が引っかからない。各キャラのイカサマ表が載っているサイトさえない。そこで僭越ながら我がブログでやってみようと思う。ストーリーモード攻略のポイントは

・ルール、勝利条件をきちんと確認する
普通のルールか宇宙麻雀か、東風戦か半荘か、ドボンはありかなしか、赤牌の数は?に至るまで、毎局ごとにルールが変化する。勘違いして負けては悔しいにもほどがある。勝利条件も毎局ごとに変わる。「相手に一度も上がられずに宇宙麻雀で勝て」なんて激烈なのもあるので注意。

・相手のイカサマを考えて打て
これがけっこう重要。例えば川口さやかのイカサマ技レベル3はALLリセットで、これを使われるといかに自分が勝っていても点数ごと初期状態に戻されて非常に腹が立つ。つまり、相手のゲージが3つ貯まる前に倒す必要がある。もしくはこっちがレベル1技を乱発すると相手はレベル1技のイカサマ無効を使ってくるようになるので、そうしてゲージを減らしても良い。他にもレベル3技が即死につながるキャラは多い(小池さんとか綾子とか)ので、相手のイカサマをいかに封じるかということが生死につながってくる。

・ラストバトル前には必ずセーブを
4人ほどラストバトルの勝敗で分岐する模様。しかもそれが隠しキャラの出現にかかわってくるようなのだが、いかんせん攻略キャラが14人(うち隠しが4人)と多すぎて出現条件がイマイチよくわかっていない。とりあえず前キャララストバトル前のデータをとっておくのが無難だろう。


まだ自分も全員は攻略が終わってないので、分かり次第追記していく。以下、いたじゃんRのイカサマ表と使いやすさのレビュー。
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Posted by dg_law at 13:23Comments(0)TrackBack(0)

2006年09月16日

シャア三倍ルール

なんだかんだでネタは尽きなかったが、宣言したものをやらないのも変な話なので超ローカルルール「赤い彗星」がなぜ今まで一度も出ないかについて、考察してみたい。

まず「赤い彗星」について。条件は

1、卓の4人が全員ファーストガンダムを知っており
2、西を1枚以上手の中に持った状態で
3、かつ、赤牌を持った状態で(正確には赤五筒、赤五萬、赤五ソウ。ルールによっては赤五筒のみ)
4、あがる

であり、その効能は「役数3倍」である。理由は、言わずもがなだろう。赤牌のドラが1つついているのは確実であるため、かなり役数が跳ね上がる。特に本来5役で8000点の手が32000点になるのだから恐ろしい。

一見出そうなルールだが、4年ほど前に考案されてすでに100局ほど打っているはずだが、一度しか出たことが無い。それも二人麻雀時。あまりの出なさっぷりに、この間効能を「点数3倍」から「役数3倍」に切り替えたほどだ。なぜこれほどまでに出ないのか?

まず、西を絶望的なまでに使用しないことが理由の一つに挙げられる。西を使う状況というと、西が自風か、ホンイツ狙いの場合か、ピンフかトイトイかチートイツか、まずこのどれかである。単なるリーチで西が入ってるのは、めったに見ない。三巡目くらいには、北とともに3枚出て絶望という状況すら珍しい話ではない。つまり、初手で2枚持ってない限り捨てられる運命にある牌、それが西、ということだ。

ちなみに、この間初めてこのルールが適用されたときは二人麻雀、役満縛りで、小四喜+三四五筒だった(もちろん3倍役満)。四人麻雀ではまず小四喜自体がめったに出ない。

それに比べて赤五筒は使い勝手が良すぎる。五筒自体が使い勝手いいのに、加えてドラ+1というのはボーナスとして大きい。つまり、逆に何にでも使えるゆえに自分が入手できる確率も低い。西に比べて他人ががめている確率も格段に高い。そして1〜2枚しかない。いくら西を配牌時点で3枚持っていたところで、他人が赤五筒を捨てた瞬間夢は破れる。赤五萬や赤五ソウを増やしてもいい。確かに単純には確率が2倍になるが、結局他人ががめる可能性も高くなり、実はたいして変わらないと思う。

ちなみに「西を1枚以上」と書いたが、そんな状況は十三不塔以外ありえないので事実上2枚以上といえる。  
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2006年01月03日

初夢よりもうれしい

まずは落ち着いて、下の写真を見てくれ。  続きを読む
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